新型コロナで臨時休校になった3月、我が家では大問題が発覚しました。

当時小学2年生の娘(現小3)が、2年生で学んだ算数の半分以上を理解していないことが判明したのです。計算ドリルは一人でこなしていたのになぜ…!?

私が気付いた時、娘は算数に強い苦手意識を持ち、問題を読むのも諦めてしまう状態。

そんな娘が、たった2ヵ月で「算数得意だし!」と言い、難しい問題にも自分から挑戦するようになりました。

算数への苦手意識を克服し、娘の自信を回復させてくれたのは、英語対策として導入していたアットホーム留学の家庭学習法です。

英語学習で使っていたコツを算数に応用したところ、どんどん問題が解けるようになり、短期間で自信を取り戻すことができました。

英語学習のコツで、なぜ算数ができるようになったのか?理由は、英語と算数には『積み上げ型教科』という共通点がある為でした。

本日は、苦手になってしまった算数を短期間で得意教科へと変えた『親が小学生の勉強をサポートする3つのコツ』をお伝えします。

1.まさか!?小学生の子供が算数の勉強でつまずいていた

宿題をしている子供

娘が算数の授業でつまずいていたことに気付いたのは、新型コロナで休校になった3月。学校でやれなかった総復習問題(教科書)の丸付けをしていた時でした。

宿題の計算ドリルは問題なくこなしていたのに、何でこんなに間違ってるの…!?

臨時休校というイレギュラーがなかったら、2年生で習った算数の半分以上を理解しないまま、3年生になるような状態です。

つまずいていることに気付かなかったら…。想像するだけで恐ろしくなりました。

2.算数の勉強でつまずいていると気付かなかった原因

算数のつまずきに対するSOS

つまずいていることに気付かなかった一番の原因は、子供に任せきりにしていたこと。「まだ2年生だから簡単でしょ。」と安心していて、あまり関与していませんでした。

宿題の計算ドリルに青丸があっても、ちょっとした勘違いやケアレスミスをしたのだろうと思い込んでいたのです。

テストを持ち帰ってきた時に「間違えたところは分かってる?」と確認すると、「先生が説明してくれたから大丈夫!」と答えるので、「分からなかったら聞いてね。」と毎回伝えていました。

それでも聞いてこないのだから、問題ないのだろうと思っていたら…実際は違っていたのです。

子供はなかなか自分からSOSを出しません。娘の話から、下記のような流れが分かりました。

①授業中「分からない…どうしよう。」

②「かっこ悪いな…笑われるかも…。」と思うと先生に聞けない。

③分からないまま授業が進む。

授業が終わると「まぁいっか。」と思ってしまう。(休み時間や給食など、他のことに気が取られて)

⑤(繰り返し)

「まぁいっか」で終わらせてしまうことに驚きましたが、まだまだ未熟な小学生。そんなものかもしれないな…と妙に納得してしまいました。

このように、分からないまま放置し続けた結果、『授業が分からない→問題が解けない(繰り返し)』の悪循環に陥り、算数への苦手意識が強くなっていたのです。

「今日は何を習ったの?」など、声を掛けることもできたのに、忙しさを言い訳にして娘に任せきりにしたことを悔やみました。

算数は積み上げ型教科なので、一度つまずいてしまうと追いつくのが難しいからです。

3.積み上げ型教科と独立型教科の違い

積み上げ型教科のイメージ

『算数は積み上げ型教科』と書きましたが、教科には、積み上げ型と独立型の2つがあります。

積み上げ型教科は、前に習った内容を使いながら新しいことを学んでいきます。前に習った内容を理解できていないと新しい単元の問題は解けないことが多いです。

独立型教科は、それぞれの単元の関連性があまりありません。前に習った内容を理解していなくても、新しく習った内容さえ理解できれば新しい単元の問題は解けます。

算数と英語は積み上げ型教科、社会と理科は独立型教科です。(国語は両方の要素有)

独立型教科は分からないところを集中的に勉強すればとりあえず乗り切れますが、積み上げ型教科はつまずいた所まで戻って復習しないと新しい内容を理解することができません

積み上げ型教科を放置すると分からないところがどんどん増えてしまうので、『手遅れになる前に』対策することが重要です。

4.英語も積み上げ型教科。小さなつまずきが手遅れに繋がる可能性が高い!

一人で悩む子供

娘の場合は算数でつまずきましたが、英語も算数と同じ積み上げ型教科。授業中の小さなつまずきが、大きな問題(手遅れ)に繋がる可能性が高い教科です

授業についていけない→分からないところがどんどん増える→苦手意識が強くなる→嫌いになる→手遅れ・・・

特に、今年度から英語教育改革がスタートして学校の英語教育が変わります。先生も子供も初めての授業で大変だろうと心配してましたが、コロナの臨時休校で不安は倍増!

臨時休校中、英語のテキストは配られず課題もなかったので、学校再開後の詰め込み授業は確実です。

初めて英語に出会う3年生。英語に出会って間もない4年生。英語に成績がつく5、6年生。

どの子にとっても、授業中の小さなつまずきが大きな問題(手遅れ)に繋がる可能性が高く、まだ小学生の子供一人に英語を任せてしまうのは非常に危険です。

こんな時だからこそ、英語も『手遅れになる前に』対策する必要があると思います。

5.小学生が苦手な算数を短期間で克服し、自信に変えた理由

自信とやる気があるイメージ

娘は算数は苦手ですが、英語は大好きで自信満々です。しかし、以前は「英語嫌い。やりたくない!」と拒否していました。

それを変えてくれたのがアットホーム留学タウンです。

アットホーム留学タウンは子供が一人で学ぶのではなく、親も参加します。そうすることで、つまずきにも適切なサポートができます。

この『親の適切なサポート』が子供の自信とやる気を育てていると強く感じました。

そこで、英語で使っていたコツを算数に応用してみたところ劇的な効果が出たのです。

2ヶ月で半年分の遅れを取り戻して苦手を克服。今では3年の算数を先取りし、難しい問題に自分から挑戦するようになりました。

娘が苦手な算数を短期間で克服して自信に変えられたのは、英語の勉強で使っていたコツの力が大きいと思います。

その中の、特に効果が大きくて簡単に実践できる3つのコツをまとめました。

6.親が小学生の勉強をサポートする3つのコツ

ここでは、『算数の苦手を得意に変えるために親がサポートする時の3つのコツ』を紹介します。

①子供に任せきりにしない

勉強を子供に任せきりにせず、親も学習状況を把握することが大切です。

我が家はリビング学習なので、家事をしながら子供を観察します。すると、勉強している様子から子供の状況が見えてきます。

側にいられない場合は、子供に聞く・ノートを見るなどして後で確認するのも良いと思います。

大切なのは、子供に任せきりにせずに親も関わること

日頃から関わっていれば、手遅れになる前に対応できるので子供も親も安心です。

自分で方法を調べる

学年が上がってくると親でも解けない問題が出てくると思います。そんな問題を小学生が一人で解決するのは難しいですよね。

でも親なら、教科書を見る・ネットで調べる・算数が得意な人に聞くなど、様々な手段を持っています。

これらの方法で分かったことを子供に伝えたり、子供と一緒に調べてもいいと思います。

このような形で親が関われば、『調べる方法』を子供に教えることができます。何度も一緒に調べているうちに、子供が自分で調べるようになりますよ。

自分で調べ、『分からないことが分かるようになる』という体験をさせてあげることで、子供自身の知識と自信も増えていきますね。

②声掛けを工夫する

勉強中、子供にどんな声掛けをしていますか?

「今日の宿題やった?」「早くやりなさい!」「集中して!」「もっと綺麗に書きなさい。」「まだ終わらないの?」「また同じところ間違ってる!」

前はこんな声掛けをしていた私。

「お、やってるねー!」「ここ、綺麗に書けてるね。」「集中してたね!」「どうやるの?ママにも教えて♪」「ここ惜しいね〜!」「一人でできたじゃん!」「もう終わったの?早っ!」「頑張ったね!」「Great!」「You did it!」

今では『やる気が出る・自信がつく』言葉を、一日一回以上は子供に伝えています。

心に響く言葉は人それぞれですが、『頑張ってる姿を見てるよ』『いつも応援してるよ』という思いを込めると良いと思います。

一人だと諦めてしまいそうな時でも、仲間の励ましがあれば頑張れます。子供にとっては、親の暖かい言葉が一番の励ましであり、嬉しいご褒美です。

一日一回からで良いので、暖かくてやる気が出る声掛けをしてあげてください。

③サポートできる環境を整える

①②をしながら、子供が自分から質問しやすい・SOSを出しやすい環境を整えます。

私は勉強中同じ部屋にいる・適時声を掛ける等意識していますが、各家庭で事情が違うので、自分の続けやすいスタイルを探しましょう。

例えば、勉強中が無理なら…
→お風呂や寝る前に話を聞く

平日が無理なら…
→土日にゆっくり話を聞く

きょうだいが多くて時間がないなら…
→話を聞く曜日を分ける など

大切なのは、普段から親子の信頼関係を築いていくこと

普段から子供との信頼関係を築けるような会話を積み重ねることで、「分からなくて困ってる、教えて。」と言える雰囲気を作り、必要な時にサポートできる環境を整えてましょう。

7.親のサポートで、小学生が勉強を楽しめる土台を作ろう

笑顔の子供

学校生活は小学1年生から始まり、短くても9年間、長い人は16年間以上続きます。

始めの方でつまずくと、その後の長い学校生活が辛いものになってしまうかもしれません。

つまずくと取り戻すのが難しい算数と英語については、親がサポートできる環境を普段から整えておきたいですね。

「うちの子、大丈夫かな…?」と思ったら、ぜひ『親が小学生の勉強をサポートする3つのコツ』を試してみてください。

おうちにサポート環境を整えておけば、お子さんが勉強を楽しいと思える土台を作ることができますよ。

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Comments

  1. […] 「アットホーム留学タウン」には、子どもに寄り添った会話を大切にすることで、イヤイヤ期や行き渋り、不登校にお友達関係といったさまざまな子育て問題を解決した親子がたくさん。さらに、ひらがなをあっという間に覚えたり、苦手な勉強や宿題をスムーズに進められるようになったりと、子どもの成長をしっかりサポートする方もおられます。 […]

  2. はじめまして!同じ学年の子供がいて、休校になって改めて子供のつまずきに気づきました。3つのコツ、とても参考になりました!

    • コメントありがとうございます。

      低学年でも、つまずきってありますよね!小さなうちに気付いてサポートできたら安心ですね(^^)

  3. shihoさんの記事は、毎回とてもためになります。
    算数と英語は積み上げ型教科、確かにそうですね。(「ま、いっか」の気持ちわかります~。)

    気づいてからのリカバリー力がさすがです。そしてそのコツをシェアいただけて感激!

    • コメントありがとうございます。

      まぁいっか!には笑ってしまいました^^;英語算数に限らず、他の教科にも応用可能だと思うので、子供が安心して楽しく学べる環境を作っていきたいです(^^)

  4. この記事すごく大事なメッセージが込められていますね!シェアさせていただきます!

    • コメントありがとうございます。

      英語は気にしていたのに、算数は任せきりにしてしまって…反省です。3つのコツを意識してからの変わりぶりには驚きました!

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Writer

この記事のライター
shiho
家族:小3の娘(りー)、夫
アットホーム留学をはじめて、今まで見逃していた娘の良さをたくさん発見できました。親子関係も改善し、応援し合える仲良し親子に♪ずっと続けていきます!
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