我が家もついに本格的な思春期⁈
ある日、長女から『うるせぇ○○ァ!』という返事が返ってきました。
比較的穏やかな小6長女から、ついにキタッ!
けれどもっと驚きだったのは、そこから英語の話題に発展したことでした。
思春期の悪態からまさかの英語学習。みなさん信じられますか?
今まではプラスの言葉に目を向けることが多かったけれど、思春期にありがちな暴言でも感情が動けばマイホームスタイルで英語を絡めたアウトプットが可能です。
思春期の暴言にイライラするだけではなく、英語を身近に感じられるきっかけにする。
マイホームスタイルではそれができるのです。
暴言から英語学習が広がった事例をもとに、英語が身近になった理由と英語での悪口などをまとめてみました。
目次
1.悪態からの動画?想定外の方向転換
長女に何かを注意した時の会話です(理由は忘れました)。
娘:「うっせぇ、ババァ!」
私:「え?え?何?今なんて?」
「聞こえなかった。もう一回言ってみて(本当は聞こえてる)」
娘:「…」
私:「ねぇ聞こえないからママの方を見て、もう一回言ってごらん。」
娘:「…」
最近強い口調で言い返してくるようになった長女12歳。
こちらも真剣勝負です。(反抗期らしくなってきたことをひそかに喜んでいます)
さて、なんて返してくる?
娘:「ママ‼アメリカのママとおんなじだー!」
私:「はぁ⁈アメリカ?」
突然意味の分からないことを言って、「ちょっと待ってね」と携帯をいじる娘。
動画サイト『TikTok』から、ひとつの投稿を見せてくれました。
母:Clean up the mess before dinner.(夕食までに片付けなさい)
子:Shut up ! You freak ! (黙ってろ。キモいんだよ!)
母:Say that again one more time! (今のもう一回いってみなさいよ。)
Look at my face! (顔を見ろ!)
Look me straight in the eye and I want you to say what you said now!
(私の目をまっすぐ見て今言ったこともう一度言ってみなよ。)
Do it! (やれ!)
(@Kevin‘sEnglish Roomより)
夕飯前のお片づけ。どこのご家庭でもあるあるの場面。
『日本とアメリカ 息子が暴言を吐いた時のお母さんの違い』という投稿で、目ヂカラの強いアメリカママと少し弱気な日本のママを演じられており、表情豊かで圧がすごくて印象的!
以前この投稿を娘が観ており、瞬時にひらめいたそうです。
私の返答がアメリカママと同じという状況に思わず二人で笑ってしまいました。
「何これー!面白い!同じだねぇ!でもママはここまで怖くないよねぇ。」
さっきまでふてくされていた娘もぐいぐい迫ってきます。
・どうやって見つけたの?
・これみてどう思った?
・他にも面白い投稿はある?
・学校で流行ってるの?
・もしかして他にも英語のおすすめある?
うるせぇ○○ァから、親子の会話がどんどん広がりました。娘がTikTokからどんな英語に触れているのか、何が好きなのかも知ることができ、とても楽しい時間を過ごせたのです。
2.感情が動いたアウトプットは最強
英語のフレーズを自然に話してみたい。けれどアウトプットはなかなか思うようにいかなくてもどかしい。どうしても自分には無理…。
そんなお悩み、皆さんにもありませんか?
実は私は英語が苦手でした。ぎこちないアウトプットをするのが精いっぱい。
しかし自然とアウトプットできるようになってきました。
その理由は二つ。
感情が動くことと、アウトプットの回数が多い(使う場面が多い)こと。
心が動き楽しさがでてくると、もっと話したくなりませんか?
はじめは暴言でも、その後の会話がどうあるかで言葉の印象は変わってくるものです。
「うるせぇ」「だまれ」「キモッ」「うざっ」
できれば使って欲しくない言葉ですが、思春期や反抗期、たびたび耳にしますよね。
大人も子どもも、イライラすると言ってしまうかもしれないし、おそらく学校でも触れる機会が多い言葉。必然的にアウトプットの機会も増え、感情が伴う場面も多いはず。
それならば、暴言を吐いて罪悪感を持つだけではなく、悪い言葉も英語で覚えてしまえばいいんじゃない?
悪い言葉からのスタート。我が家で初の試みでした。
3.我が家の実践結果から気づいたこと
日常生活で使う場面がどれだけあるだろう。
親子喧嘩、姉弟喧嘩、パパの苛立ちなど…。
フレーズを使う場面は想像するよりも多く、毎日実践するチャンスがあることがわかりました。
特に思春期の娘はパパの過干渉&一方的な物の言い方がストレス。
その愚痴を私に話してくることが多々あります。
(パパのお小言に対して)
私:「ちゃんとやってるから気にしないで。そんなのShut up ! You freak !ってパパに言ってみたら?思春期らしく。」
娘:「はぁ?そんなの言えるわけないよ~」
私:「パパ、英語だったら何て言っているかわからないかもよ(笑)」
娘:「いやぁ~…無理。ママには言えるけど…」
パパには言わずに終わりましたが、会話が増えたことで娘のイライラが軽くなりました。また、学校でのいざこざに対しても、「隣の男子が英語の時間にShut up!ってよく言ってるわ」など、話題が広がりました。
毎日繰り広げられる姉弟喧嘩では、長女が弟に向かって目を見開いて「Say that again one more time!」とか、「Look at my face!」など、熱い演技とともに自然とフレーズが出てくるようになり、少し楽しそう。(弟は怒っている。)
英語で言うと日本語よりイライラしないようです。
このように、英語を話すよう強制したり、話すことだけを目的にしなくても、毎日英語に触れ距離が近くなるだけで、子どもたちは楽しんで英語を学べることがわかりました。
私:「TikTokも悪くないね、こんな面白いならもっと早くに教えてくれればいいのに。」
娘:「ママに何回も言ったじゃん。けど、無視してたのママじゃん。」
私:「!」
思春期のもめごとの一つにTikTokに関するものがあったり、依存するのではないかと良い印象を持っていなかったのですが、知ろうとせずに娘からの情報をキャッチしていなかった事実もわかり、そこは反省点でした。
【TikTokでの気づき】
・スキマ時間にも英語学習として適している
・動画によってはテロップで英文も入っており、英語が苦手な人にも優しい
・演技が面白いと目で見て耳で聞いて心に残りやすい
・短時間でリピートされるから何度も聞ける
・英語のありがちな言い間違いや日本文化との違いなどのテーマも多い
親子で楽しみながら使える英語を学べる環境『アットホーム留学』では、たくさんのママ仲間がマイホームスタイルを発信しています。mamashのライターであるみずたにちかさんは、英語学習としてのTikTok活用法についてとても興味深い記事を書かれています。
こちらもぜひご覧くださいね。
4.英語での悪口にはいろいろある
ここで英語ではどんな悪口があるのか調べてみました。
子どもの対する相づちやほめ言葉を学ぶ機会はたくさんありますが、あえて学ぶ機会のない「悪口」。
皆さんはご存じですか?
①悪口を言う
「悪口を言う」の基本の表現として紹介されていました。
- ・say that things about ~ :「~について悪口を言う」
・talk behind one’s back : 誰かの悪口を後ろで言っているイメージ、 陰口に近い表現
・bad-mouth : 悪口
・speak ill of ~ :「~のことを悪く言う」
我が家の場合は、弟がいつも姉の悪口を言っているので、
「He always bad-mouths her. だね」
娘とシェアしてみました。
②直接的な悪口と間接的な悪口がある
英語の悪口には、表現自体が悪口のもの、言い方によっては悪口になってしまう間接的な悪口、スラングなど、様々な悪口があるそうです。
Shut up ! You freak !
このフレーズだけでも学べる事はたくさんありました。
「freak」は口語・スラングで、「変な人」「気持ち悪い奴」といった意味がありますが、辞書で調べてもすぐにはこの意味にたどり着けずいくつかの英語サイトを参考にしました。
形容詞では「異常な、風変わりな、珍しい」などの意味があり、名詞では「奇妙なもの」などの意味があり、人に使う場合はネガティブなニュアンスになるそうです。
また、「Shut up !」は使い際は要注意なスラングの汚い言葉として紹介されていました。映画やテレビなどでよく聞くフレーズだったので気にしてませんでしたが、使わない方が良い要注意の悪口だそうです。
おうちで楽しく覚えて終わりではなく、子どもたちにも説明しておく必要があり、ここも新たな気づきでした。(5歳長男はお外でも使ってしまいそうなので)
また「Shut up!」は言い方によっては「え~あり得ない!(驚き)」「冗談はやめてよ」という意味合いでも使われるそうです。
使い分けはまだまだ難しいけれど、びっくり顔だったらこう伝わるのかな?など、表情についても考えるきっかけになりました。
また、相手を罵るような暴言や、馬鹿にするような汚い言葉は、総称して『swear words』と呼ばれています。
③間接的な悪口とほめ言葉は紙一重
一番驚いたのは、よく使うフレーズが言い方によっては悪口になるこということ。
・Thank you for your help. 手伝ってくれてありがとう。
我が家でも定着したフレーズの1つですが、心を込めて伝えなければ間接的な悪口になるフレーズの1つとして紹介されていました。(知らなかった!)
おせっかいが迷惑な時、恩着せがましくされたとき、邪魔な時にも嫌味っぽく言えば悪口になる表現だそうです。
びっくりしたけれど、確かに日本語も同じ。
声のトーンや表情で意味合いや受け取り方も変わってくることはたくさんありますよね。
ぎこちない英語フレーズであればなおさら、表情や声を豊かに(すこしオーバーに)できるよう意識することが大切です。
④英語と親しくなるための学び方
以前私は英語が好きではありませんでしたが、親子で使える英語を学ぶうちにだんだんと英語が好きになりました。それは英語が身近に感じられるようになったからです。
得意ではない英語と親しくなるためにいつも意識しているのは、自分にとって絶対忘れないフレーズを1つでも手に入れること。
わからないからといって、ただやみくもに全部調べようとすると疲れて終わるだけ。
【英語と親しくなるためのポイント】
・感情が動くもの(表現)はある?
・我が家だったら何を身近に感じられそう?
・普段使いできる例文はどれ?
このセンサーを働かせて、自分の心に聞きながら調べるように意識しています。
今回の収穫は「趣味」+「freak」で「~マニア」「~ファン」の意味があるということ。
I’m a DEMON SLAYER freak.
My teacher is a movie freak.
1つでも自分にとって忘れないフレーズを作っておくことが英語と親しくなれる近道かなと思います。
姉弟喧嘩の絶えない我が家では、
Would you please be quiet?(静かにしていただけますか?)
Can you please calm down ?(もう少し落ち着けるかな?)
Stop swearing ! (汚い言葉を使わない!)
このフレーズが活躍しそうです。
(参考サイト:Myスキ英語、Master Language)
5.まとめ
皆さんいかがでしたか?
思春期の暴言から発展した英語学習。悪い言葉は口にしたくありませんが、見方を変えると英語を学ぶチャンスになります。
親子の会話は英語を学べる可能性がたくさんあり、子どもとの会話はどんなこともチャンスになる。そして英語学習だけではなく、濃厚な親子の会話は子育ての軸として自分の中に積み重ねていくことができます。
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