突然ですが、「交渉」というとどんなことをイメージされますか?
ビジネスなどで行われているイメージが強いかもしれませんね。

アットホーム留学の「しつもん力セミナー」では「交渉」をテーマにした回があります。
具体的に親子の会話の「交渉」がどんなものなのかを紹介していきたいと思います。

なぜ交渉が親子の会話術に必要なのか

「交渉」を考えるとき難しくとらえると、そんなこと親子の会話で必要なの?と思うかもしれません。

でも実は子育てにおいて「交渉」できる機会ってたくさん日常にころがっているんです。こどものこだわり、わがままに見える行動や言動、やんちゃな行動、かんしゃくに悩まされたことはありませんか?

親の方から頭ごなしに、我慢させたり、取り上げたり、やめさせたりすることは小さい子どもだったら簡単なことでしょう。

命に関わるような危険な行為はもちろん大人主導で止める必要があります。
ただそうでない場合、どんなに小さな子供でも「会話で解決する方法」を大人と一緒に学ぶことができることが、テーマ「交渉」の回の目的なのではないかと私は解釈しました。

「交渉」というテーマの英会話を自宅のリビングでしてみようと決めた理由

今回は意図して交渉しようとした場面ではなかったのですが、自宅のリビングで長女エルサとのコミュニケーションを振り返ったときに、これは「交渉」だったのではないかなと思いました。

それくらい、日常生活で交渉というのは頻繁に行われているのかもしれません。

幼稚園には、年長さんになってから毎日楽しく通っていたので、今回の会話の結末は予想が全くつきませんでした。

幼稚園は親の世界ではなくエルサの社会です。
今回の会話は、エルサの世界への私が踏み込んでいい領域、私のできること、それをお互い探っていくことでした。

自宅リビングでの「交渉」で、幼稚園に前向きに行けるような英会話が生まれました

エルサ:明日幼稚園行きたくないー(涙)
私  :どうしたの?なにかあったの?
エルサ:泣
私  :お友達とけんかした?先生に怒られた?
エルサ:ううん。(違うと首を横に振る)
私  :(抱っこして背中さする)
エルサ:泣
私  :何かおいしいもの食べよっか!!
エルサ:うん。

(果物を一緒に食べる)

エルサ:あのな…、折り紙で作ったアイスクリームがな…、お道具箱に入れてたのがな…
なくなってん(涙)
私  :明日、幼稚園に行って先生に聞いてみてあげようか?
エルサ:イヤ!はずかしい。
私  :でも、ママどうしたらいいかな…。
エルサ:どうしたらいいーー?
私  :よーし!エルサが話してくれたことが、まず偉かったね!ありがとうね。
一緒にどうしたらいいか考えよう。
エルサ:うん。
私  :明日、ママが先生にお手紙書くのは?
エルサ:自分で渡すのが恥ずかしい。
私  :そっか~。じゃあ、明日早めに幼稚園に電話してママが聞いてみるのは?
エルサ:OK!それならいいよ!

この会話でエルサは気が楽になったのか、急に元気を取り戻して笑顔になりました。

翌日の朝、担任の先生にお伝えして、エルサには内緒でお道具箱を確認してもらったところ、
お道具箱の棚の奥~の方に折り紙が落ちていたそうです…(汗)。
そして先生はそれを拾ってそっとお道具箱の中に入れておいてくださったようです。

家に帰ってきたエルサはニヤニヤしながら耳元でそっと「折り紙あってん!」と報告してくれました。

幼稚園に前向きに行けるような英会話から得られたもの

今回はエルサのデリケートな話だったことで、私も英語に意識が向けられなかったこともあり英会話はできませんでした。

最初はエルサが泣き、私が困惑しているところから始まった会話でしたが、最終的にはお互い笑顔になっていました。

親子の会話の交渉は、対立的なもの同士が損得をかけて説得しあったり、戦略を練って利益を得たりというものではなく、お互いが笑顔ですごせる時間を目指すものなのだと思います。
今回の会話で、どんなつらいできごとがエルサにとって「つらい」「はずかしい」というものなのかを知れたことがとっても大きな収穫でした。

それと同じくらい、一年前では考えられないくらいの「自分の”辛い想い”や”理由”を言葉で伝えることができた」というエルサの成長を感じることができました。

 

 

クリスマスツリーの横で映る娘

まとめ

大人の私からすると、正直(そんなことだったのか~)と内心ホッとした部分もありますし、(そんなことでこの世の終わりくらい泣くの~)という気持ちもあります。

しかし、5才のエルサはまだ5年しか生きておらず、いろんな初めての経験を一つ一つを今まさに積み重ねていくことで、成長していってるんだと思います。

大人にとっては小さなことでも、こどもにとっては大きなことなのかもしれません。
エルサにとっての一大事に、耳を傾けてあげられる姿勢は、可能な限りもっていてあげたいと思っています。

アットホーム留学では子供に寄り添う姿勢を土台に、親子の会話を様々な視点から学び、豊かにしていく学校です。私はアットホーム留学の考え方が大好きです。

もしかしたら、少しわかりづらい「交渉」の例だったかもしれませんが、親子の会話の一例として、我が家の「交渉」をなんとなく感じていただけたら嬉しいです。

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この記事のライター
miki
家族:夫と娘2人(小2エルサ、5歳アナ)の4人家族
英語教育の取り入れ方を悩む中で、私自身が英語への苦手意識があることを再確認。そして子育ての悩みも浮き彫りに。英語に楽しく触れることに加え、親子の会話が愛があるか日々振り返りながら、奮闘しています。
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