「今日はスイミング行きたくない」と言ってきた娘。
実は、最近、スイミングに行きたくないという日が時々あります。
以前、こちらの記事『子どもが「習い事をやめたい」と言ってきたら、どう対応したらいい?』では「辞めたい」といった訴えに対し【交渉】を使ったお話をしました。
この時に「どうしてもイヤな日は、教えてくれる?休んでも3ヵ月は振替ができるから、振替してもいいよ。」と言ったことで、娘の気持ちが軽くなったのか2回ほど振替をしてきました。そして、今朝は「スイミングに行きたくないから振替したい」という娘。
これは、前回の「寒いから行きたくない」と違う理由がありそうと感じ、再び【交渉】してみることにしました。
親子の日常会話にある交渉とは
交渉というと、相手を言い負かして自分の要求を通すこと、といったイメージがあるかもしれませんが、ここで言う交渉とは、ちょっと異なります。
私がアットホーム留学のしつもん力セミナーで学んだ「交渉」は、何かしらの目標に向けて、お互いの意見を伝えあい、どうしたら双方にとって良い方法が見つかるかを親子で探す方法、です。
例えば、
「今日はおやつにチョコレートを5個食べたい!」
「え?5個も?どうして?」
「〇〇という理由だよ」
という子供との会話も立派な【交渉】です。こういった会話は、日常で溢れているのではないでしょうか?
なぜ習い事に行きたくないかを聞く
私:「I see. 行きたくない気持ちはわかったよ。今日はなぜ行きたくないのかな?」
娘:「今日は生活の授業で外に行くの。いっぱい歩くから疲れちゃう」
私:「わかったよ。振替できる日は7月の土曜だよ。既に1回振替があるから、7月は全部で6回スイミングがある。さらに、学校でもプールが始まるから、結構大変になっちゃうと思うんだけど、どうかな?」
娘:「うーん、それも大変。」
私:「そうだね、それは大変だね。じゃぁ、もし、今日スイミングをお休みしたとして、夜、ママと一緒にプール行くとしたら、どう?」
娘:「行く!」
私:「そうだね、きっと行くよね。本当の原因は疲れちゃう、ではないんじゃないかな?」
娘:「今日は休みたいの!」(ちょっと怒り気味)
もちろん、振替をせずに休ませてしまう選択肢もあります。
私はここで自分のことを考えてみると、そういえば理由はわからず「行きたくない」と思うことが時々ありました。
押しつけではなく、提案する
私:「ママも雨が降ってたりすると、今日は行きたくないって思うこともあったよ〜。スイミングでタイムを測ったりするから疲れちゃったり。あと、終わった後バスに乗って帰っていたんだけど、帰りにバスでお菓子食べてる子が羨ましかった!」
「!!!」
思い出しました!
私は、習い事が終わった後にジュースを飲んだり、お菓子を食べてる子が羨ましかったことを!
私:「そうだ!終わったらジュースを買うのはどう?」
娘:「え?買っていいの?」
私:「いいよ、でも、ママがお金出すのではなく、自分のお金でね。大人だって、イヤだと思うことはいっぱいあるし、忙しくて心が疲れてしまう時もある。そんな時は『終わったら〇〇する~!』って自分にご褒美を決めるの!ケーキでもいいし、ゆっくりテレビを見るでもいい。ご褒美のために頑張ろう!って気持ちになれるものを作るんだよ。」
娘:「いいねぇ! じゃぁ、今日はスイミング終わったらジュースを買うことにする!」
私:「Good!Have fun!Enjoy!」
実はこの「ご褒美」の設定は、アットホーム留学の朝活で毎週設定している大事なポイントです。(朝活の詳細はえみさんの記事が参考になります。)
目標を達成したとき、自分にご褒美をあげることを決めておくと、その目標に向かって頑張ろう、という気が起きます。それは、私たち大人はもちろん子供でも同じ。それ以降、娘はちょっと気持ちが前向きにならない日に、ジュース用のお金を準備してスイミングに通っています。
親子の交渉は信頼関係を築く
さて、2回の話を見ると「子供がイヤがっているのに辞めさせないのかしら?」と思う方もいるかもしれません。
実は前回の交渉の後、娘は「平泳ぎを絶対に泳げるようになって、ハワイアンズに行く!」と自分で目標を定めました。それ以来「行きたくない」ということはあっても「辞めたい」とはいう事はありません。私は、娘の目標を尊重し、辞めるという選択ではなく継続に向けて行動できるような会話を心がけています。
交渉というのは説得ではなく、お互いの意見を伝えあい、どうしたら双方にとって良い方法が見つかるかを親子で探す方法です。
今後も「習い事やめたい」ということはあるかもしれません。しかし、双方が納得する答えを見つけるために常に子どもの意見をしっかりと聞き「交渉」を使って信頼関係を1つ1つ積み上げていきたいと思っています。
「交渉」って何?
「交渉」のやり方を知りたい!
どうしたら「交渉」で信頼関係が生まれるの? と思われた方!
次は、あなたの番です!
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