日々繰り返される親子の会話、皆さん毎日楽しめていますか?
数ヶ月前の私は正直楽しめていませんでした。
「なんで?」「ママ見てー!!」が多い3歳息子。
自己主張が強い1歳娘。
その時期の成長ならではの会話であって愛おしいはずなのに、我が子との会話が心から楽しめず、自分の手が頻繁に止められる事に日々イライラして過ごしていました。
そんな数ヶ月前の我が家ですが、親子の会話を見直す事で今ではその時間を楽しめるようになり、そこに英語をonして、パパにも影響を与え、家族で会話を楽しめるようになるまでに変化しました。
今回は、我が家が具体的にどのようにして変われたのか、お伝えしたいと思います。
目次
1.親子の会話のbefore
共働きの我が家では、2人の子供達は平日保育園通い。
一緒に過ごす時間は朝と晩で限られた時間。
その中で3歳息子ヨットと繰り広げられる会話といえば、こんな内容でした。
ママ:今日は保育園で何食べたん?
ヨット:んーお肉とーおつゆとーお野菜とーご飯
ママ:そっかー美味しかった?
ヨット:うん
ママ:何して遊んだの?
ヨット:ん?うーんお山!
ママ:そっかーお山で遊んだんやー。誰と遊んだの?
ヨット:うーん〇〇くんと。
ママ:そっかー楽しかった?
ヨット:うん
自分で見ても何だか抑揚のない会話ですね。
でもこんな会話を普通にしていました。よくある会話かもしれません。
ただ、よく考えるとせっかく質問しても、子供の話に興味を持つ姿勢を私自身が持っておらず、単に「会話しなきゃ」という感じで質問していたような気がします。
他にはこんなやり取りです。
ヨット:ママーこれ見てー!
ママ:ちょっと待って!ママ今忙しいの!後にして!
ヨット:うん…
せっかく自分が興味を持った事・見てもらいたい物をママに教えてくれようとヨットはしてくれたのに、頭ではいけないと分かっていても、忙しさを言い訳に視線もその作業から動かさずに言い放ってしまっていたような状態でした。
1歳娘ユズはまだ言葉がたどたどしいですが、0歳の頃から自己主張が強く、要求が通らないとよくぐずって大泣き。
それに対するストレスもあり、私は本当によくイライラしていました。
2.親子の会話を見直す事ができたきっかけ
(1)親子英会話の個別相談との出逢い
そんな中、以前の記事でも書いたように、2020年英語教育改革の事もあり子供に英語をさせたいなと思いつつ、英語を習わせる事に踏み出せずにいたものの、自己流でおうち英語を取り入れる事で息子ヨットから英語拒否があり、親子の会話にも英語の取り入れ方にも日々とても悩んでいました。
そこで出逢った親子英会話の個別相談。
我が家で親子英会話を取り入れるにはどうしたらいいかという相談ができるという事で、個別相談に申し込む事にしました。
申し込んだのは、アットホーム留学ティーチャーすみちゃん先生の個別相談。
個別相談の為に事前アンケートに回答するのですが、相談したい内容だけでなく、
・子供達になってほしい姿
・子供達が興味を持っている事
・ママから見た、子供が嫌いな事
・どんなママになりたいか
等、一見英語に関係なさそうに思える質問もあり、自分や子供の事を見つめ直す為、回答するには時間を要しました。
でも、このワークを通して我が子の状況・自分の目的を明確にする良いきっかけとなりました。
当日迎えたすみちゃん先生の個別相談。
2020年から始まる英語教育改革についての詳細のお話もお聞きできましたが、すみちゃん先生が繰り広げて下さったのは主に私自身から考えを引き出すワーク。
・3つの異なる質問を通して感じた事
・これからの時代に必要だと思う力は?
・それを付ける為には今我が家で何ができると思うか?
等、私が思っている考えを引き出し、受容して、私に合った提案をして下さいました。
そこで気付いた事、それは
✔︎親子の会話のほとんどが『指示・命令』である事
✔︎子供の興味に寄り添えていなかった事
✔︎質問が漠然としていて子供の考えを引き出せていなかった事
良かれと思って取り組んでいたおうち英語の取り入れ方だけでなく、親子の会話自体に見直す必要があった事に愕然としました。
この気付きをきっかけに、親が学んで子供との会話に取り入れるという《しつもん力セミナー》に参加する事に決めました。
(2)親子の会話を見直す『記録』
セミナーに参加するにあたり、出席前から取り組む事があります。それは
親子の会話の『記録』
我が家でどんな会話をしているかを記録し、それに対し自分なりに振り返り、
・どうして会話が終わってしまったのか
・どういう声かけをすれば良かったか
という改善点だけでなく、
・できた事
・良かった事
等、自由に書き出します。
ただ、始めは記録をするのがとても大変でした。そもそも会話自体に注目してなかった事、会話自体を楽しめていなかった事から、そこから目を背けてしまっていて、私の記憶自体にも残っていなかったのです。
でも、この作業を続ける事で自分を認め、改善点を見つける姿勢もでき、変えたい!という想いから取り組む事ができました。
(3)親子の会話の質を上げる『しつもん力』
親子の会話の記録が習慣となったところでセミナーがスタート。
《しつもん力セミナー》では我が子の『英語力』だけでなく『思考力』も伸ばす為に、親として学ぶべき4つの項目を掲げられています。それは
・興味 interest
・交渉 negotiation
・環境 environment
・五感 five senses
をベースとした、親の『しつもん力』『寄り添い力』です。
全4回を通して学んでいきますが、全てワーク満載の参加型セミナーで、毎回頭がフル回転であっという間に3時間が過ぎていました。
セミナーの前半は、毎回各セミナー生のプレゼンテーションの時間が設けられています。セミナー生は様々な年齢のお子さんを持つママばかりで、皆同じ目的を持って学ぶ同志。各家庭で取り組んだ事・親子の変化をシェアし合う事で、「そんな方法があるなんて知らなかった!」という発見があったり、「我が家でもやってみます!」というフィードバックもいただけたりと、プレゼンの時間が学びの宝庫だと思える貴重な時間でした。
オンラインで受講中の私。
セミナー後半では、その日のテーマに沿った内容ですみちゃん先生から繰り広げられるセミナー。そこで学んだ事を、「我が家ならどう取り入れられるかな?」と常に置き換えて、まずはやってみる。会話の中に取り入れてみる。記録してみる。振り返って次に活かしてみる。これをひたすら繰り返します。
親子の会話の記録は毎週末ティーチャーに提出し、フィードバックコメントをいただく事ができます。これがとてもありがたいもので、
・□□といった質問をするとどんな答えが返ってくるのかな?
・〇〇以外にもいくつか表現がありますね、Let’s check it out!
・△△と聞いてみたら、想像力・創造力をたくさん使って楽しめそう!
等細かいアドバイスや、
・Great work!
・Thank you for sharing!
・Keep going!
等の激励のメッセージをすみちゃん先生から毎回いただき、その度に励みとなって、毎週のコメントがとても楽しみでした。
記録自体は最初は正直義務的に感じてしまっていた部分がありましたが、セミナーを通して我が家での取り入れ方を模索し、試行錯誤していく事で、いつの間にか記録するのが楽しくなっていて、会話へのティーチャーによるコメントへの楽しみだけでなく、「こんな会話ができた!」「次こんな質問をしたらどんな会話が広がるかな?」と心から子供との会話を楽しめるようになっていきました。
実際の記録ノート。ノートに書いた会話の記録をLINEで送った後、ティーチャーからいただいたコメントは、私の場合赤ペンでその記録ノートに自ら書き込み、再度振り返っていました。
そうする事で紙面上添削してもらった気分にもなり、改めて振り返る時間を設けて次の会話に活かす習慣を繰り返しつける事ができました。
3.親子の会話のafter
(1)変化を遂げた親子の会話記録
全4回のセミナーを通して、親子の会話はとても大きく変わりました。
〜園であった事を息子が話してくれた事から広がる会話〜
ヨット:今日粘土で新幹線作ったー!
ママ:Oh! 粘土でbullet train作ったんや!何色?What color did you make?
ヨット:こまち!
ママ:赤か!Red bullet train! ヨット赤好きやもんね!Anything else?
ヨット:他にはーピンク!
ママ:ピンク?What’s the name of the pink bullet train? その新幹線、なんて名前なん?
ヨット:うーん…
ママ:What do you think? ヨットが思うのでいいよ!
ヨット:うーん…かがやき!
ママ:Oh! Great! いいね!
ヨット:ママ、ドクターイエローに乗ってるねん。
ママ:I see! Anything else? 他にも乗ってる?
ヨット:こまちにパパとユズちゃんとヨットが乗ってる!
ママ:I see! Where are you going? どこに行くの?
ヨット:〇〇駅!
ママ:Oh, 〇〇駅!What will you do? そこで何するの?
ヨット:太鼓叩きに行くねん!
ママ:I see!
(略)
ママ:Why only me? 何でママだけ1人で乗ってるん?
ヨット:寂しい?
ママ:うん、I’m so sad. 寂しいなぁ。
ヨット:じゃあ今度はママとヨットとユズちゃんとパパ!
ママ:Oh! You’re so kind! ありがとう!めっちゃ優しいなぁ!
数ヶ月前の会話と比べると、子供の興味に寄り添って質問したり、褒め言葉やママの感情を伝えて反応してあげたりする事で、会話が広がるようになりました。
〜湯船で金魚になりきる息子〜
ヨット:金魚ー!
ママ:Oh, goldfish! 金魚ちゃん!G, g, goldfish! What are you doing? 金魚ちゃん、何してるの?
ヨット:ドーナツ食べてるのー!
ママ:Oh, doughnut! It’s so yummy! 美味しそう!Sounds good! いいなぁ!What’s the taste? どんな味するの?
ヨット:うーん、甘い!
ママ:Oh, sweet! 甘いんや!Sweet doughnut! So nice! いいね!Which one do you like? どのドーナツが好きなん?
ヨット:これー!
ママ:Oh, it looks so yummy! 美味しそうやん!
ヨット:あっジュースや!
ママ:Oh, juice? What kind of juice? どんなジュース?
ヨット:赤と黒!
ママ:Red and black?
(略)
ママ:Blackは何でできてるの?What made from?
ヨット:黒い氷!
ママ:(嫌そうな顔で)Black ice!? 黒い氷!?
ヨット:(爆笑)
ママ:It’s so yucky! 不味そう!Is it yummy??
ヨット:ふふふー美味しい!(爆笑)
ママ:Really? Hah??(笑)
単に会話するだけでなく、ママ自身も楽しみながら話していて、英語を取り入れながら笑いあり、ママの英語を理解してくれるものも増えていきました。
会話自体、全てが成功できている訳ではありませんが、この会話記録に対して振り返る事で、他の表現を調べてみたり、もっと良い声掛けを考えたりと次に活かすステップを踏む事ができるようになり、さらに子供の考えを引き出す会話をできるようになりました。
また、ママからの英語で始まる中で、徐々に子供からの英語のアウトプットも見られるようになりました。
〜起床後の親子の会話〜
ヨット:ママーヨット起きたよーwhere are you? どこにいるの?
ママ:Wow! ヨット!今”Where are you?”って言ってたの?
ヨット:ふふふ〜
ママ:すごいやん!Terrific! Good memory! よく覚えてたね!Good morning! おはよう!Did you sleep well? よく眠れた?
ヨット:うん!
ママ:Good!!
ママの発する英語をリピートしたがったりする事も増え、とっさに口から出てくるようになりました。
すぐにアウトプットされなくても、ママの英語をちゃんと耳で聴いて、記憶して貯めてくれてたんだと思うと、これからもbaby stepでも細く長く続けていく事が大切なんだと思えるようになりました。
(2)変化を遂げた親子の会話に対するパパの変化
私自身英語が好きなものの、日常会話レベルが話せるかと言われるとなかなかそうではないタイプ。ましてや英語を話す機会なんて日本で生活しているとなかなかないので、もちろん主人の前で英語を発する事も恥ずかしさを覚え、親子で英語を楽しみたいのになかなか実践できずに悩む事も多かったです。
でも、そんな中でもできるだけ私が英語を使い、子供と楽しくやり取りする姿を日々少しずつでも主人の前で見せ続け、上記のような子供からの英語のアウトプットも見られるようになりました。
するとある日、
「いつ英語勉強してるん?いつの間にかいっぱい話せるようになっててすごい」
と主人から言われました。
自分ではプチプチ英語しか発していないつもりでしたが、主人からしたら親子で英語を楽しんでいる姿を日々目の当たりにし、着実に成長しているのを感じ取ってくれていたようです。
また、最近主人の、子供への質問も変わってきたように思います。
・その電車はどこに行ったんかな?
・どうやって行ったの?
・そうなったのは何でなんかな?
・すごいやん!よく考えたね!
等、私が普段意識して取り入れている7W1Hの質問や具体的に褒める声掛けをしている事が増えました。
主人の私への言葉とこうした行動となって現れている事が本当に嬉しく、自分の成長・親子の成長・おうち英語の確立を認めてもらえたようで、心の底からhappyになりました。
4.親子英会話を楽しく続けられる場
こうして親子の会話が変化した今、私は次なるステップである《アイデア力セミナー》を受講中です。
《しつもん力セミナー》で学んだ事をベースに、これからの子供達に必要な『応用力』『創造力』『ストーリー力』を育む為に必要な『アイデア力』を学んでいます。
ティーチャーによる会話の記録への添削は《しつもん力セミナー》までなので、楽しみであり励みであったコメントが終わってしまうのはとても寂しかったのですが、いつの間にか自分自身で振り返り自分で自分にアドバイスできる力を徐々にですが蓄えられてきている気がします。それも、いつも寄り添いつつ、自分自身で振り返る力をつけられるように導いて下さったティーチャーの存在があったからです。
いつも温かく見守ってくれるティーチャーと、同じ目標を持って学び合う素敵な仲間と共に学び続け、さらに親子の会話が広がっていくのがこれからとても楽しみでワクワクしています。
また、このセミナーと並行して、我が家では親子英語コミュニティ《アットホーム留学タウン》も取り入れ、日々の親子英会話に役立てています。
セミナーで親子の会話を軌道修正したところで参加するようになったこのコミュニティの存在は、日々の親子英会話をさらに豊かに楽しめるものにしてくれています。
この親子英語コミュニティでどんな事が繰り広げられているかについては、「withコロナ時代の新しい英語学習の場!日本一あったかい親子英語コミュニティ(きむらかずよさん)」の記事も参考になさって下さい。
我が家の会話が大きく変わり、楽しめるようになった親子英会話ツールについては、以下の小冊子で詳しく知る事ができます。
ぜひお手に取ってみてくださいね。