小学6年生の娘は、先月で習い事のスイミングを終えました。4年生の夏から習い始めたので、約

2年間週に1度プールに通いました。幼稚園時代にもスイミングスクールに入ったのですが、水が

怖い娘は泣いて嫌がり数ヶ月で挫折。振り返ってみると、4年生からのタイミングが娘にとって

ベストなタイミングでした。習い事は無理に始める必要もなければ、続ける必要もないと、今

はそう思えるようになりました。子供の前向きな気持ちが伴わないと、親子の関係もモヤモ

ヤしてしまいます。スイミングに限らず、どんな習い事にも通じることではないでしょうか。

 

1)未就学の時期は親のタイミングで習い事を決めがち

 

娘は幼いころ水遊びは好きでしたが、顔を水につけることは嫌がりました。顔を洗ったり、お風

呂で頭を洗ったりする際に流水がかかるのは比較的平気でしたが、「水の中」への恐怖心があっ

たようです。しかし、小学校に上がったら夏は水泳の授業があります。私は娘の近い将来を先回

りして心配し、幼稚園の年中ごろには「お友達もやってるから大丈夫だよ」と娘に言い聞かせて

スイミングに行かせ始めました。コーチには娘が水を怖がっていることを伝え、無理には進めな

いでほしいとお願いしました。優しいコーチは、毎回水に顔をつけてみるか娘に聞いてくれてい

ましたが、いつまでも首を横にふる娘を私はガラス越しに見ながらヤキモキしていました。いつ

になったら先に進めるのだろう・・・。

 

2)トラウマを作ってしまった決定的なできごと

 

月末には進級テストがありますが、もちろん娘は合格しません。合格するには、コーチと一緒に

潜らないといけないのです。そして何回目かのテストのとき、たまたまいつものコーチが不在

で、初めて会うコーチが娘の状況を知らずか、娘を抱っこで抱えていきなりドボーンと潜ってし

まったのです!娘はこのことがすっかりトラウマになってしまいました。次からは始まる前に更

衣室で泣き出し、コーチに抱っこされてプールに連れていかれることに。「プールはいや!絶対

にいや!」私もそんな娘をこれ以上通わせることができなくなりました。

拒絶サインを出している子供

心の状態が前向きでないときにやらせても、いい結果にはならないですね。かえって嫌いにさせ

てしまいます。スイミングのほかにも、英語やダンスもやらせてみては、嫌がられ、全く続きま

せんでした。時間とお金も結果無駄になり、親は子供の気持ちを考えずして、子供に勝手に期待

して、ダメになると最後は失望してしまうのです。これもダメだった・・この子には何が向いて

いるのだろう・・・。子供にとってはいい迷惑ですね(苦笑)。当時唯一続いていたのが絵画教

室でした。娘は今も絵を描くことが好きなので、これは合っていたのですね。

 

3)家族で寄り添ったことで娘に芽生えたヤル気のタイミング

 

スイミングには通いたくない。ならば、親ができることをするしかないですね。

「お兄ちゃんみたいにゴーグルをつけてみたい。」娘が言い出したのをチャンス!として

ゴーグルを買い、早速お風呂で顔付けの練習をしました。次は「お父さん、お母さんと一緒に練

習しよう。」と娘をプールに誘いました。家族でプールに出かけ、一緒にプールに入り、娘をサ

ポートしました。ゴーグルさえあれば、水に顔を付けれる時間が少しずつ長くなり、ビート板を

使ってバタ足もできるようになりました。できることが増えたときは、とにかく頑張りをほめ

る!!(頑張ったらプールの後のアイスも買ってあげましたよ 笑)

手を引いてあげればビート板なしでも泳げるようになり、それならクロールの腕もやってみよ

う!と、遂にはクロールで息継ぎもなんとかできるようになったのです。この時、娘は4年生に

なっていました。

夫も私も、特別泳ぎが得意なわけではありません。娘に話をしました。

「お父さんとお母さんが教えてあげれるのはここまでだよ。ちゃんとした先生に習ったら、息継

ぎももっと上手になるし、クロールでもっと早く泳げるようになるよ。スイミング習ってみな

い?」娘は少し考えてから、「やってみる!」と答えてくれました。ここまでなんとかできるよ

うになったことが、彼女の中で自信になっていたかもしれません。「もっと上手になりたい」と

いう気持ちが芽生えたタイミングを待ったことが、よかったと思います。親が子供に寄り添い、

一緒に取組み、時間はかかったけれど、おかげで娘はトラウマを乗り越えることができました。

 

4)目標までやり切って自分で決めたやめるタイミング

スイミングスクールで泳いでいる

4年生の夏からスイミングスクールに入会し、娘は約2年間でクロール→背泳ぎ→平泳ぎ→バタフ

ライまでを習得して、この夏スイミングスクールを卒業しました。「平泳ぎまで合格したらやめ

よう」という約束でしたが、自らバタフライまでやり遂げました。バタフライを合格すると次は

タイムを計測するクラスになるのですが、娘は「早く!早く!」と急かされて泳ぐのは嫌だから

もうやりたくない。と、自分でやめるタイミングを決めました。バタフライまでできるようにな

ったのですから、もう十分です。

 

何かを始めるにあたって、ベストなタイミングはその子その子によってちゃんとあるのだ

な、と今回実感することができました。殊に習い事に関しては、やりたがらない時に無理に

やらせる必要はないですね。親ができることは、親子の会話を大切に、選択肢の種をまきつ

つ、子供のタイミングを信じて待つことではないでしょうか。そんな子供への寄り添いを、

私はアットホーム留学で学んでいます。

英語も、同じようにスクールに通うことは泣いて拒絶された経験があります

ので、家庭の中でちょこちょこと英語のフレーズを取り入れながら、「おうち英語」で娘の学校

での英語をサポートしています。

 

ここからは余談ですが、娘が通っていたスイミングスクールは、月謝が月末までの前納制でし

た。なので、4週目の進級テストの日に翌月分の月謝を支払っていたのですが、支払った後にバ

タフライ合格を知ることになりました。スクールにかけあってみましたが、一度納めた月謝はい

かなる理由でも返金はされないそうで・・・、親としては支払ってしまった分はもう少しだけ通

ってほしかったのですが、娘はやめる気満々です。親子でお互いの言い分を交渉しましたが、ど

うしてもこれ以上通うのは嫌だということでした。「代わりにその日の晩ご飯を私が全部作るか

ら!苦手な魚メニューにして全部食べるから!運動不足の分は〇ングフィットで運動するから!

もうほんとにプールは終わりにしたいんだよーーー!」と、スイミングとは全く関係ない交換条

件でしたが必死の説得でしたので、OKすることにしました。月謝はもったいないですが、私も

よく確認してなかったのがいけなかったですし、娘は約束通りやり切ったのですからね。ちゃん

と自分で献立を考え、調理、配膳、洗い物までやってくれました!

娘が作ってくれた夕食

 

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Comments

  1. 「心が前向きでないとよい結果がでない」という部分が私の心にささりました

    この春より、小4息子が難しい課題に挑戦することになりました
    もちろん 本人の気持ちも聞いた上で。
    しかし親子共、想像してた以上に大変なので、これからのことを悩んでいたところ、この記事を読ませて頂きました

    お金が発生すると、どうしても親の意向を推し進めしがちですが、この記事をよんで、息子の様子や気持ちに寄りそい、引くときには引いてあげる覚悟をしようと思いました
    また、本人に目標も決めてもらうように話し合っていこうと思います

    • 江美さん
      コメントありがとうございます!新しい挑戦とは、息子さんがんばってますね!
      やってみないとわからないこともありますもんね…。それに、お金が発生すると、親は確かに成果を求めちゃいますよね。息子さんが続けたいかどうか、他に方法はないか、親子でよい結論が出るといいですね!

  2. 娘さん、トラウマを乗り越え、再びスイミングをやることもやめるタイミングも、自分で決めたのですね!その環境を作り、娘さんの気持ちに寄り添ってこられたのが素晴らしいです。やっぱり習い事は、まずは本人の気持ち(タイミング)ありきですね。

    余談のところ…そこまで娘さんの辞める意思が固かったのですね(笑)!よく話し合い、最終的に娘さんの主張を聞き入れてあげたことで、娘さんにとっても全てひっくるめてよい体験となったのではと思いました♪

    • かずよさん
      コメントありがとうございます!娘の場合、トラウマを乗り越え、泳げるようになったのはよかったのですが、水泳が好きになったわけではなさそうです。。水泳はゴールを設定しやすいのはいいですね。
      英語のゴールはなかなか長く遠いですが、おうち英語は少しずづでも続けていきたいと思います!

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Writer

この記事のライター
みずたに ちか
家族:*夫、中3息子、小6娘と暮らす4人家族 *愛知県在住
親子の会話と英会話が自宅で学べるのは、アットホーム留学だけ! 思春期の子供たちと会話を大切にしたい、世界の人たちとコミュニケーションできる楽しさを体感できるようになってほしいと、マイペースに取組み中(^^)
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