「子供には、英語ができるようになってほしい。」
そう思って、子供向けの英語DVDセットを購入してみたり、YouTubeの人気英語動画を見せてみたり。そんな風に、おうち英語をされている方も多いのではないでしょうか。中でも、英語本の読み聞かせは、いろんなところで紹介されていて、子供がどんどん英語の本を読んで、英語が使えるようになりました!という話も聞きます。
私も、そんな期待をして、英語本の読み聞かせにトライした者の一人です。が、結果は惨敗…「英語の本は読まないで!!」と子供に断固拒否されました。「このままでは英語嫌いになってしまう」と英語本の読み聞かせは断念。あれから数年後の今。小学4年生になった娘は、自分で英語の本を読むようになりました。しかも、「この本もっと読みたいから、買って」と英語本をおねだりするまでに。
今日は、英語本の読み聞かせを拒否していた娘が、どうやって自分で英語の本を読むようになったのかをご紹介します。
1.英語本の読み聞かせの失敗談
我が家は、私も夫も本が大好き。家のあちらこちらに本があります。「子供にも本好きになってほしい、そのためには読み聞かせをたくさんしよう。」これは、わたしと夫に共通した思いでした。娘が1歳半ぐらいからは、毎晩寝る前に本を読むのが習慣に。何度も同じ本を読まされる…なんてこともありましたが、おかげで本が大好きな子になりました。
そんなある日、街の図書館で大量の子ども向けの英語本を発見!聞けば、そのほとんどが、英語多読(読みやすい英語の本をたくさん読むことで英語力をアップさせる教育法)用の本だということ。ネット検索してみると、1セット数万円で販売されていました。それが、無料で借りられる!!と、大喜びで数冊借りて帰りました。
そして、早速読み聞かせ。いつものようにお気に入りの絵本を読んだ後、「今日はこういうの読んでみようと思うの」とごくごく簡単な英語の絵本を読んだところ、「えっ??なにそれ?どういう意味?」と娘。「えーっと、これはあーでこーで」と日本語で解説。しかし、「えー、わかんない。おもしろくない。いやだよ!」と娘は断固拒否。
何度かトライしてみたものの、反応はいつも「いやだ、やめて」の一点張り。
娘が大好きな犬の本なら?と購入してはみたものの、「わかんない。つまんない。」とやっぱりダメ。交渉の末、「お母さんが英語で読んで、すぐに日本語にしてくれるならいい。」という答えを引き出したものの、これは私が大変すぎてすぐにギブアップ(苦笑)。
結局、英語本の読み聞かせはまったく定着しませんでした。
英語本を楽しんでいる方は、「英語だけでなく、日本語を交えてもOK。絵本をもとに、いろんな会話を。」と、とても楽しそうな雰囲気。それなのに、うちは全然ダメ。せっかくの図書館の英語本も全く生かせない…とかなり落ち込んだことを覚えています。
2.英語本は失敗したけど、英語を好きになった取り組み
その後、図書館の英語本の存在はすっかり忘れていました。娘が小学生になって、学校にも慣れたころ、そろそろ英語を始めたほうがいいんじゃない?でもどうやって?と思いめぐらせていたある日、「キッズ英語サロン(アットホーム留学タウンの前身)」に出会いました。
アットホーム留学プロデューサーのサンシャインマキ先生のことは、インターネットで知り、メルマガは読んでいました。でも、英語本の読み聞かせがうまくいかなかったため、おうち英語には及び腰。結局うまくいかないんじゃない?と半信半疑でした。でも、ちょうど小学生以上をメインターゲットとした「キッズ英語サロン」ができたと知って、試しに登録してみることにしました。
キッズ英語サロンには、主に、「グラマー(文法)」「コロケーション」「フォニックス」の3つのコンテンツがありました。毎週送られてくるテキストと動画をもとに、1日10分、親子で楽しく英語に触れようという内容で、これならなんとかできるかな?と、ゆるゆると始めました。
娘に動画を見せると、あっという間にマキ先生の大ファンに!特に、クイズっぽく進められる「フォニックス」動画がお気に入りに。最初はただクイズを楽しんでいただけでしたが、続けていくうちに “i s t a p…” とテンポよく進むのが早口言葉みたいで楽しかったらしく、マキ先生をまねて何度も口に出すようになりました。
そんなある日、マキ先生が動画で「みんな、もう単語が読めるね。」とおっしゃったので、私はびっくり。試しに英単語を見せてみたところ…
“h a t … hat… あっ! hat! 帽子!!” そう、読めたんです。
そして、意味も分かった。娘が初めて「英語がわかった!」そう思った瞬間です。
「自分で読める、わかる」。これは、わけもわからないまま英語本の読み聞かせをされる状況とは全く違います。娘の場合、「自分で読める、わかる」これが決定的に重要だったようです。
3.失敗した英語本も「もっと読みたい」と言うように
娘の「自分で読んで、わかる」体験を目の当たりにし、図書館の英語本のことを思い出しました。一番簡単なステージ1を借りてみると、数語ですが、読めるではありませんか!それから、「読めるねー、すごいねー」と親子でわいわい言いながら読むようになりました。
一度自信が付くと、キッズ英語サロンの「フォニックス」動画にも身が入ります。文法のワークシートはしなかったり、コロケーションは聞くだけの時もありましたが、「フォニックス」は一生懸命聞いていたおかげか、読める単語がどんどん増えていきました。
英語本の自力読みも、同時並行で進めました。ある日のこと、娘が自分で英語本を読んでいたところ、「ナン、ナン」という言葉が聞こえます。「ん?ナン??カレーの話なの?」と聞いたところ、「え?何言ってんの、どう見てもおばあちゃんでしょ。」と指さす挿絵は、確かにおばあちゃん。調べてみると、”nan” は口語表現で、「おばあちゃん」の意味。全然知りませんでした。娘も、この言葉を知っていたわけではありません。挿絵から、これはおばあちゃんの意味だとちゃんと解っていたのです。英語多読の効果を知り、その後も、英語本の自力読みは続けていくことにしました。
英語本を自分で読む際に気を付けたポイントは、次の3つです。
①読み方が正しいかどうかを気にしないこと(最初はたくさん間違えますが、It’s OK. )
②意味を確認しないこと(娘に「どういう意味?」と聞かれた時だけ、一緒に考えることに)
③一度読んだ本でも、本人が読みたがればどんどん読ませること(二度目からは楽にテンポよく読めます)
モチベーションを挙げるため、読んだ本のタイトルと単語数(図書館の方がレベルと単語数を書いたラベルを貼ってくれていました)をノートに記録し、時々ご褒美もありにしました。その結果、夜寝る前に1冊読むようになり、そうこうするうちに「ご褒美」はどうでもよくなって、英語本を読む習慣ができていきました。
今は、ステージ6あたりです。1冊、500単語程度になって、1度に読み切ることは難しいことも。疲れている日はパスしたり、何度かに分けて読んだり。とにかく、続けることを目標にしてきました。
すると、小さいころ「読まないで!」と断固拒否した犬の本を自分で本棚から見つけ出し、なんとサクサク自力読み。しかも、「この犬の本、もっと読みたいから買って」というではありませんか!大急ぎで注文したのは、言うまでもありません。ついに、「(英語かどうかは関係なく)この本を読みたいから読む」段階に差し掛かったようです。
自分で英語本を読むまでのプロセスは、こうでした。
①フォニックスの基本を身につける(完璧に覚えなくてOK)
②「英単語が読める、わかる」という感動体験を積む(わかると楽しい、自信が持てる)
③英語圏の幼児向けの本で、ストーリーの楽しさを知る(挿絵から理解するでOK)
キッズ英語サロンを始めるまで、「フォニックス」のことはほとんど知りませんでした。インターネットで調べてみたところ、「英語圏の子どもたちが単語を読めるようになるために学ぶ方法」だということは分かりました。でも、いくつかの流儀があって、ルールも結構複雑。これを全部覚えるぐらいなら、さっさと頻出単語を覚えていった方が早くない?とも思いました。
でも、娘は「覚えるための単純作業」が大嫌い。漢字を何度も書くといった宿題も、極力やりたくない方です。そんな娘には、「読める、わかる」が実感できる「フォニックス」は、ぴったりでした。たくさんのルールも全部覚えるというよりは、まずは基本を身に着けて、どんどん読んでみる。このやり方が良かったようです。
図書館でたくさんの英語本を借りられるという、かなり恵まれた環境にはありましたが、英語本を所蔵している図書館も結構あるようです。電子書籍も利用すれば、比較的安く英語本が手に入りますし、インターネット上の情報なら無料です。
基本の「フォニックス」がある程度わかるようになったら、ぜひ単語を読む、本を読む、にチャレンジしてみてください。
娘が「フォニックス」に出会ったキッズ英語サロンは、今は、アットホーム留学タウンにまとめられています。タウン生になれば、キッズ英語サロンの過去コンテンツは見放題、未就学児向けのつうしん講座(音を中心にフォニックスを紹介)も利用できます。そのほかにも、アットホーム留学タウンには魅力がたくさん!
そしてこの「フォニックス」、実は学校では習わないのです!このことを知った娘は、「えー!なんで?どうやって英語勉強するの??」と驚愕していました。
そんな「フォニックス」が気になる方は、アットホーム留学タウンへどうぞ。「フォニックス」を身につけて、「読める、わかる」の感動をぜひ味わってください。
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