みなさんは、おうちの英語環境、何か工夫されていることはありますか?
英語を習得するには約3000時間の学習時間が必要と言われており、学校の授業や英会話スクールだけでは圧倒的に時間が足りないため、おうちの英語環境が重要視されています。しかし英語が苦手なママにとっては、英語の環境作りはとてもハードルが高いことですよね。
我が家では、夫婦そろって英語が不得意。おうち英語環境のほかに、年中長男を英語クラスに通わせています。最初は楽しそうにしていた英語クラスですが、通い始めて5か月目、「おれ英語大っ嫌いだからもうやめたい。」と言うようになってしまいました。
英語が嫌いな理由を探りながら、長男の変化を観察すること数週間。
英語はママが教えるよりも、ママが自然体で英語を使うことが大きなステップとなることがわかりました。
心や感情がこめられた親子の日常会話だからこそ、英語を体感できるチャンスがたくさんある。
英語が苦手でも、心が動くともっと英語が身近になる。
我が家のおうちの英語をご紹介します。
目次
1. 英語クラスを始めてからの長男の変化
「おれ英語やりたい」英語クラスを始めたきっかけは、彼自身の興味。
アットホーム留学を始めてから、英語のほめ言葉や相づちなどが飛びかうようになった我が家ですが、親の英語力ではカバーできない「オールイングリッシュの時間」を提供してくれる週3回の英語クラス。幼稚園の延長保育時間で利用できるので、フルタイム勤務の私にとってはかなり魅力的な条件でした。
●英語クラスに通い始めて4か月経った頃の変化
・私がおうちで使っていない英単語や会話に出てくる
・お絵かきや塗り絵の中に、教えていないアルファベットらしきものが描いてある
・英語に対して「おれ、これ知ってるよ!」と楽しそうに教えてくれる
・家族で一緒に教材のDVDをみて、英語に触れる時間が共有できる
長男の変化が嬉しくて英語クラスに満足していたのですが、ある日突然の英語嫌い宣言。
毎朝登園時間になると「英語あるなら幼稚園行きたくない!」と怒り続けるようになってしまいました。
2.「英語なんて大嫌い」の気持ちを探る 共感としつもん
「英語やめないならママなんて大っ嫌いだからな!」
毎朝、登園時に激怒しポカスカ攻撃をしかけてくる年中男子。
どうして急に英語が嫌いになってしまったのか、わかりませんでした。
自分の気持ちがうまく伝わらないとき、子どもはどんどんヒートアップして悪循環に陥りがち。
こんなときは、まず「共感」することが重要です。否定せず、受け止める姿勢は相手に安心感を与え、安心できることがわかると次第に本心を伝えてくれるようになります。子どもの気持ちを探るにはとても効果的。
私はこれをアットホーム留学の「しつもん力セミナー」で学びました。
(※しつもん力セミナーは、親子の会話記録を深く掘り下げ、コミュニケーション力を学ぶセミナーです。現在はかさいゆう子先生のセミナーを再受講しています。興味がある方はゆう子先生の個別相談へ。)
まずは意見を返さず、共感することから始めました。
・Oh, I see… そうだったんだね。
・I’m ready to listen. 話してみて。
・I know how you feel. 嫌いだったのに、大変だったね。気持ちわかるよ。
・Thank you for telling me about it. 気持ちを話してくれてありがとう。
(※すべてアットホーム留学で学んだ英語フレーズです。現在はアットホーム留学タウンとしてパワーアップしています!)
以前の私なら、「自分でやるって決めたよね?」と彼の拒否反応に共感できず、全否定で返していました。
しかし、しつもんするたび見えてくる子どもなりの理由や反応が理解できるようになると、イライラせずに受け止められるようになりました。
●英語拒否の理由
・英語クラスの時間に他の園児が楽しそうに外遊びをしている風景が見えて、ずるい思ってしまう
(外遊びが何より好きなので見ていることが悲しい)
・延長クラスでしか遊べない大好きなT君との時間が減ってしまう
(T君は英語クラスには入っていない)
「英語を辞めたらもっと遊べる」
彼なりに出した答えを一生懸命表現していたのが、朝の登園拒否だとわかりました。
その気もちを受け止め、とハグで返すこと数日。朝のドタバタ劇は次第に落ち着いてきました。
3.子どもは全部お見通し 愛ある英語への素直な反応
「急には辞められないから、あと1週間だけ頑張ってみようね。」と交渉。
英語クラスの日は彼の雰囲気や言動を注意深く観察しました。
What was fun today? 今日は何が楽しかった?
「英語は楽しくない。だって、本を読んだり勉強しなきゃいけない。」
毎晩寝る前の会話で、長男がポツリと放った言葉に衝撃。
遊びたいからじゃなくて? 勉強って何のこと?
よくよく振り返り思い当たるのは、英語クラスではなく私自身の行動。
「今日は英語あるよ。DVDみないの?朝はDVDの時間だよね。本を読んだりもしないのかな?シール貼らないの?」
無意識に口にしていた一方的な言葉がけ。毎朝、出勤までのおうち時間に英語習慣を作りたいがための一方的なアプローチ。
表面的な私の行動が、楽しかった英語を「○○しなきゃいけない」に変えてしまったようでした。
初心に返り、「ありがとう」や「ほめ言葉」、毎日伝えている「大好き」を英語で伝え、「英語やらないの?」の言葉は封印。英語をつかうのは、長男ではなく私自身。強制せず私が発信することに集中すると、彼にも変化がありました。
・私がリビングでうたた寝していると、「ママ~、wake up♡」と耳元でささやかれた
(毎朝It’s time to wake up!と起こしていましたが、言われたのは初めて!)
・「m m mother!」 と私を真顔で見つめ 突然のPhonicsが始まった
・毎日「I love you♡」を以前よりも頻回に伝えてくれるようになった
・「ママは英語好きでしょ?だから今日は英語の絵本読んであげるね」と私が英語好きだと思っている
・「今日は英語楽しかった。ママに英語教えてあげるか?りんごはあぽう。ビンゴじゃないよ。ビンゴは英語の発表のやつだよ!」姉が以前より参加しているShow & Tell(アットホーム留学のキッズプレゼン)で飛び交う「Bingo!」をしっかりと覚えていた
・長男との会話で「What?」と聞き返したとき、「ママ!わっどぅーゆーしんく?って言わないと、ぼく気持ち言わないよ」とドヤ顔された
驚くほど急に増えた長男からのアウトプット。
彼の心が動いたであろう場面とすべてリンクしていました。
毎日ハグしながら伝える言葉や、楽しい経験と一緒に体感した言葉。
言葉に心が乗ると動き出す。
これこそ、ママが伝える愛ある言葉の威力なんだ!! と感動。
“こどもたちが英語に触れるとき、その時間が楽しい経験であれば、言語の違いは認識しても習っているという意識を持つことはない。だからママもおうちで英語を使って「嬉しい!楽しい!もっとやりたい!」と思える経験を大事にして欲しい。”
以前、英語クラス懇談会で心に刺さった言葉です。
心に響く体験は、違う言語であってもストレスなく経験値を積むことができるということ。
アットホーム留学のマキ先生が、いつも私たちに諭してくれる、親子の在り方、愛ある英会話そのものだと確信しました。
子どもは誰よりもママのことが大好き。だから、子どもは全部お見通し。
大好きなママがいつもと同じように変わらぬ笑顔で伝えてくれる言葉は、たとえ英語がぎこちなくても、子どもにとっては嬉しい愛ある言葉に変わりはないのです。
私が英語を教えなくても大丈夫。英語を話せなくてもできることがたくさんある。
英語コンプレックスの心が軽くなった瞬間でした。
4.一番伝えたい言葉からはじめる おうち英語の実践
アットホーム留学の愛ある親子英会話は、英語が苦手でもアットホームスタイルに置き換えられる最高のコンテンツがそろっています。子育てのあらゆるシチュエーションでつかえるフレーズばかりなので、おうちの中で無理なくアウトプットが可能です。我が家の定番を一部ご紹介します。
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①あなたが大好き 愛ある言葉は英語で届けよう
我が家のおうち英語は、すべてここからはじまりました。
- ●なんて可愛いの!!You are so adorable.
子どもがうまれてから、数えきれないくらい伝えてきた大好きな言葉。
親ばか…と思われても言い足りない。笑顔も、怒った顔も、寝ている無防備な顔も全部全部可愛い。- ●そのままのあなたが大好き。I love just the way you are.
「○○だから好き」ではなく、目の前にいる我が子に無条件の大好きを伝えたい。
「オレのほうがもっと、ママのこと大好きだ!I love you so much!」が返ってきて最高に幸せ♡●生まれてきてくれてありがとう。あなたがいて幸せ。I’m so happy you’re here.
私を選んで生まれてきてくれたこと。あなたたちがどれだけ私を幸せにしているか、伝えても伝えたりません。
●いつもママを笑顔にしてくれてありがとう。You always make me smile.
毎日、おはようからおやすみまで、感謝と大好きをこめて伝えています。子どもへのお手紙にも♡
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②子どもの言葉を引き出すしつもん 子どもの言葉を聞き取ろう
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- 親からの意見や答えを伝える前に、必ず聞いている定番フレーズ。
- ●なんだと思う? What do you think?
- ●何がしたい? What do you want to do ?
- ●どんな気分? How do you feel?
- ●どこに行きたい? Where do you want to go?
簡単&定番だけれど子どもの世界観がみえる大事なしつもんです。
予想しない答えが返ってくることも多々あり、子どもの返事にはいつもワクワク。
コミュニケーションには必須のOpen question です。
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③家事はみんなで楽しむもの たくさんのありがとうを伝えよう
Let’s do housework together!
子どもの自立や自己肯定感を育むためには、お手伝いとありがとうがとても大切。
Thank you!の他に、いろんなありがとうを伝えています。
●ありがとう!Thanks a million! Many thanks! Thanks a lot!
●すごく助かった、ありがとう! I give you a big hug !
●手伝ってくれてありがとう。Thank you for helping me!
小さなありがとうから、めちゃくちゃありがとうまで、使い分けを楽しんでいます。
5.まとめ
子育て真っ最中のママの強みは、おうちでわが子に実践できること。シンプルだけど最強。
英語が苦手でも、子育ての中にアウトプットするチャンスがたくさんある。
愛ある親子のコミュニケーションが増えると、子どもがもっと大好きになり子育てが楽しくなる。
おうち英語は、ママ自身も生きた英語を習得しやすい絶好の環境だと確信しています。
先日5歳を迎えた年中男子は、あの騒動以来英語が嫌いだとは言わなくなりました。
彼が英語で伝えてくれる英語も、少しずつですが増えています。
小さなステップからでも、おうち英語環境の可能性は無限大。
アットホーム留学タウンではおうち英語の環境づくりをシェアする安心安全な場所があります。
英語が苦手なママさんも、一緒に楽しんでみませんか?
Comments
心のこもった簡単な英語フレーズに私でも真似できるかも!と共感してしまいました!英語クラスに対して無意識に英語=勉強と親の気持ちを押し付けていたってとてもわかります!!わたしもそうだったので。。。
あずささん。共感していただき嬉しいです。
親が英語苦手意識を持っていると、無意識に圧をかけてしまいやすいのかもしれませんね。
けれど苦手だからこそ、子どもと同じ目線で英語を楽しめる瞬間もあると思いました^^
優しいaoiさん親子のやり取りに涙が出そうです、
日々ステキな会話に溢れてる様子がよくわかります^ ^
さーさん ありがとうございます。
毎日子どもにかける言葉を意識することから始めました。
私が使うと、子どもからも自然と返ってくることがわかって嬉しかったです。
How great!!
めちゃめちゃ感動しました!
決して難しいフレーズではないけれど、意識しないとっさに出てこないフレーズの数々を、常に使ってるんだなぁと心があたたかくなりました。
英語クラスも、子ども自身がやりたい・楽しいと思えて世界がどんどん広がっていくなら、活用しない手はないですね^^
ゆうりさん ありがとうございます。
難しいフレーズは私自身の苦手意識が強くなるので、
気軽に使える言葉を増やしながら、おうちスタイルを親子で楽しんでいきたいです。