※2020年3月~5月新型コロナ感染拡大防止のため学校が休校となりました。そのコロナ休校明けに学校に行きたくないと言い出した子どもたちのこと、その問題を解決した実例を書いています。春休み、夏休み、冬休みなどの長期休暇明けに「学校に行きたくない」小学生の問題解決のヒントにもなると思います。
目次
9月1日は、何の日かご存知ですか?
一年で一番子どもの自殺者が多い日です。
長い夏休みを終え、2学期が始まる9月1日に自ら命をたつ子どもが増える。この事実を知った時、私は衝撃を受けました。
同時に子どもの変化に気付いてあげられる親でありたいと思いました。
自殺まで考えなくても、子どもが「学校行きたくない」と思うことはあると思います。
わが家の子どもたちも、コロナ休校明けに「学校行きたくない」と言っていたので、この夏休み明けも同じことを言い出すのではないかと心配していました。
今のところ元気に学校に行っていますが、いつ「学校に行きたくない」と言い出すか分からないので、毎日子どもの様子を観察しています。
今回はコロナ休校明けに突然言い出した子どもの「学校行きたくない」に私がどう向き合ったか、何がきっかけで子どもが元気を取り戻したか書きました。
1.娘が突然言った「学校行きたくない」
わが家の小4、小6の子どもたちは、ドッチボールやおにごっこなどの外遊びもゲームやYouTube、工作などおうち遊びも大好きです。だから長いコロナ休校中も、宿題もしつつ自分の好きなことをして過ごせる毎日を満喫していました。
6月に入り学校生活が始まると、最初は久々にお友達に会えて喜んでいたものの、分散登校、マスク着用、休み時間も運動場で遊べない日々が続き「学校おもんない」「学校行きたくない」と愚痴をこぼすようになりました。大人でも毎日のマスク生活にストレスを感じるのだから、今までとは違う制限のある学校生活にストレスを感じるのは当然だと思いました。
そのうち娘は、毎朝腹痛を訴えトイレにこもるようになりました。学校行きたくないから嘘をついているのではないかと思いましたが、体調不良は嘘ではない様子。私も仕事があるので朝はゆっくり子どもと向き合っている時間もなく、何日が学校を休ませました。学校に行きたくない理由を聞いてもうまく言葉に表すことができない様子で、そんな娘を見ていると私も気持ちが塞ぎ込んできました。
長引く梅雨も重なり心も体もスッキリしない日々が続き、私も時間がある時は娘を学校まで送って行ったりもしました。ところが送って行ったはずの娘が校門前まで行ったのにそのまま自宅に戻ってきたことがありました。先生方が家まで迎えにきてくださりなんとか学校に行きました。
2.息子は毎日怒りながら言った「学校おもんない」
一方、文句を言いながらも学校に行く息子は、「授業が面白くない、楽しくない」「学校は意味ないことばかりする」と怒って帰宅する毎日。普段は学校のことはほぼ話さない息子なので、私はその言葉が気になって仕方がありませんでした。慣れないマスク生活、様々な制限のある学校生活のストレスをぶちまけているようでした。
3.観察と質問で見えてきた子どもの気持ち
子どもたちが感じているを知るために、それぞれ観察と質問をしてみました。
娘の場合
不調が体に現れ、何を聞いても答えない娘は特に観察を意識しました。
観察から見えてきたことは、
・腹痛があるのは平日の午前中のみ
・学校に行った日は通常通り過ごしている
・学校から帰ってくると疲れている
・学校でのお友達のことに関しては楽しそうに話してくれる
つまり、「学校に行きたくない」思いがあるのは確かだけど、学校そのものが嫌なわけでも友人関係で何があったわけでもないことが見えてきました。
むしろ、体は疲れているけれど学校に行く方が心は元気になって帰ってくることがわかりました。
休日はゆっくり体を休めて、平日は遅れてもいいから学校に行くことをすすめました。
息子の場合
一方、息子は学校や授業に対しての不満を怒涛のごとく口にする毎日。普段学校のことはあまり話さない息子。自分の気持ちを表に出さない息子がこんなに怒って帰ってくるのだからよほどの不満があるに違いないと思いました。
息子には、
What’s wrong ? (どうしたの?)
How was it ? (どうだった?)
Why おもんない?
Why do you think so? (何でそう思うの?)
などたくさん質問をしました。
・学校おもんない
・休み時間自由に外で遊べない
・授業がおもんない
・だって意味ないことばかりするから
・コロナで授業時間足らんのに復習ばっかり
・書写とかラジオ体操第二してる場合?
・家庭科で掃除用具の分類を習ったけど意味ある?掃除できたらいいやん!
・英語はもうみんな100まだ数えられるのにずっとそればっかりやらされる
・中学校行ったら英語で英語の授業するんやろ?アルファベット体操してて英語の授業わかるわけないやん!
・世界の国の中で自分が好きな国を発表させられるのに、日本はダメ、日本以外でって言われた。
・楽しいことは何もない!
毎日少しずつ話を聞いていくうちにコロナ休校中は自分がやると決めた勉強と自分のやりたい好きなことを自分のペースでやっていた息子にとって、45分授業、10分の休み時間、やりたいことをさせてくれない授業、苦手な発表もしなければならない授業など自分のペースが崩れてしまったことが大きなストレスになっていることがわかりました。
4.「学校行きたくない」を解決した方法
嫌なこと楽しくないことにしか目が行ってない子どもたちの目先を変えるために学校に行く前にミッション(お題)を出すことにしました。
Let’s find something fun ! (楽しいことを探そう!)
Can you find something interesting ?(何かおもしろいこと探してきてくれる?)
するとどうでしょう!最初は面白いことなかったと帰ってきましたが、日がたつにつれ
「今日は外で遊べなかったけどサシバトルができておもしろかった」
「今日クラスの子が〇〇してたのがおもしろかった」
「AくんもBくんもはフォートナイトしてるらしい!フレンドになるねん!」
「今日の授業のあるなしクイズはおもしろかった」
あれほど毎日腹痛を訴えていた娘の腹痛はぴたりとやみ、毎日怒って帰ってきていた息子は、ニヤニヤ顔で帰ってくるようになったではありませんか!
梅雨が明けて、猛暑の中のマスク着用登下校はしんどいはずなのに、このミッションを始めてから子どもたちの表情が明るく元気になりました。
5.まとめ
この子どもたちの気分を変えたミッションはわが家が取り入れている「えいごも子育てもみんなで解決!日本初の親子英語コミュニティアットホーム留学タウン」の中でヒントを得たものです。
【会話が盛り上がる親子ミッション!】
今日の小学生チームと私のミッションはenjoyさがし!
※アットホーム留学タウンのFacebookページ内でシェアされていたもの
アットホーム留学タウンのメンバーの1人フルタイムのワーキングママが親子の会話が盛り上がるようにしたひと工夫をシェアしてくださっていました。
私はこれを子どもたちの目先を少し変えれたらと思い、わが家でもやってみることにしたのです。
このミッション以外にも意識したことがあります。
学校に行きたくないけど毎日頑張っている子どもたちを認めてあげることも大切だとアットホーム留学で学んだので、
You did it ! (できたね!)
Well done(よくやったね)
Thank you (ありがとう)
の声かけもたくさんしました。
ほんのちょっとのことで子どもは変わる!を経験して、これから思春期を迎える子どもたちに寄り添い、見守ることを忘れずにいきたいと思いました。
アットホーム留学タウンには、英語に関する疑問や悩み、子育てに関する悩みの両方が解決するコミュニティがあります。
親子で楽しむこと、子どもに向き合い寄り添うことを大切にしている全国の仲間が情報交換できる場所です。
私はいつも全国の仲間の投稿を見て英語と子育ての悩み解決のヒントを得ています。
英語や子育てのことで悩みがあるなら一度アットホーム留学タウンをのぞいてみてくださいね。
アットホーム留学のカラクリがわかる3日間動画をご覧ください
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Comments
[…] アットホーム留学タウンでは、休み明けに子どもが学校に行きたがらないとか、マスクを着けたままの学校環境になじめないなどの悩みが共有されることも。我が家でも、5歳の長男が保 […]
[…] 長期休暇明け学校行きたくない小学生。観察と質問で解決しました (とよた みきさん) […]
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Let’s find something fun ! の親子ミッションの力、すごいですね!これからもずっと使えるスキルになりそうです。
それに、お兄ちゃんの不満、どれもこれもごもっとも!Good points! ですね。
妹ちゃんも元気になってよかったです。
Junkoさん お兄ちゃんの抱えていた不満は、本当にどれも「確かに!ごもっとも!」なものばかりで、共感することしかできませんでしたが、共感したことがよかったのかもしれません。
息子さんの「学校おもんない」の中には色々な思いが入り混じっていたんですね。大人のようにうまく表現・説明できないからこそ、質問することで、子供の思いを吐き出させてあげる必要性を感じました。学校には学校の都合があるけど、息子さんの指摘もその通りですよねー(^^;
我が家もWhat was fun today?を毎日聞いていたからか、帰ったら即報告してきます。「楽しいことを探す」を意識するだけで、見え方が変わるのでしょうね(^^)
shihoさん 質問して初めて子どもの考えていることや感じていることがわかりました。
親が質問することで子どもも抱えているものを言葉にして出すことができたようです。
今回のことで嫌なこと、辛いこと、しんどいことがあった時 子ども自身で気分転換できないときは、視点の切り替えのきっかけを作ってあげるのが親の役目なのかなと思いました。
お子さんを観察したり質問して聞いた「学校行きたくない」の気持ちを、否定せず受け止められたみきさんが素晴らしいと思います。そして気分を切り替えるミッションを手渡したことで、元気を取り戻して学校に行けるようになったのですね!
アットホーム留学タウンは、英語はもちろん、子育ての悩みも解決するヒントも得られる唯一無二の場ですね♡
かずよさん アットホーム留学タウンは英語も子育ての悩みを解決するヒントがたくさんある場所だと実感しました!
何が嫌で何が楽しいのか質問してみないとわかりませんね。
質問しても答えてくれないこともありますが、質問し続けることも大切だなあと思いました。