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- いつもより親子の時間が取りやすい夏休み。親子で新しいことに挑戦してみませんか?今回は、親子で簡単に始められる「英語絵本の読み聞かせ」を紹介します。
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英語なんて話せない?大丈夫です!「英語は読めても話せない…。」そんな人でも無理なくできて、子供の英語学習にポジティブな効果を発揮するのが英語絵本の読み聞かせです。
1.英語絵本読み聞かせの3つの効果
我が家には現在小4の娘がいます。小2から英語絵本の読み聞かせを始めて2年3ヶ月経ちました。
最初のうちは、私が娘へ英語絵本を読んでいましたが、今では娘が私へ読んでくれることも多くなりました。
ここでは、親子で英語絵本を読み聞かせを続けたことで得られた3つの効果を紹介します。
効果①英語の音に慣れる
英語絵本の読み聞かせには、日本語とは違う英語特有の音に慣れる効果があります。
英語と日本語の音って全く似てませんよね。誰でも初めての音には抵抗を感じてしまいます。娘も最初は少し不安げでした。
変な音&意味の分からない英語絵本より、慣れている音&意味の分かる日本語で絵本を読んで欲しいと思うのはとても自然なことです。
そこで、最初のうちは同じ英語絵本を毎日連続で読むことにしました。日本語でも説明しながら、子供が安心して絵本を楽しめるようにサポートします。
話の内容が分かると、そこからは早いです。同じ英語絵本を繰り返し読むうちに、耳が英語の音に慣れていきます。
「次はどうなるのかな〜?」など、子供の好奇心を刺激するような声掛けをすると、より効果的です。
このように読み聞かせを続けた結果、あっという間に出てくる英単語の音と意味を覚えてしまいました。子供の吸収力には本当に驚かされますね。
英語絵本の読み聞かせなら、親子で楽しみながら、無理なく英語の音に慣れていけるのでおすすめです。
効果②英文に慣れる
「英語を話すなんて無理!」という人でも、簡単で短い英文なら読める場合が多いと思います。これまでの英語学習の成果ですね。
英語絵本の読み聞かせには、英語を話せる必要はありません。簡単な英語が読めれば誰でも始められます。
長い英文が出てくると思われがちですが、数個の英単語しか出てこない英語絵本や同じ英文を繰り返し読む英語絵本もたくさんあります。
物足りないくらい簡単な英語絵本から始めて、徐々にレベルを上げていけば、親も子も無理なく英語の文字や文章に慣れていけますよ。
また、フォニックスを親子で学ぶと子供が自分で英単語を読めるようになり、積極的に英語絵本を読みたがるようになるのでおすすめです。
当時小2の娘と英語絵本読み聞かせとフォニックスを続けた結果、小4の今では全12ページのうち6ページが英文で埋まっているような英語絵本を自分で読めようになりました。
一つ一つの単語は難しくないですが、一見すると「うわ、英語だらけ!無理!」と大人でも思うような長い英文です。
ですが、日々英語絵本の読み聞かせを続けてきた娘にとっては当たり前。英語・英文への抵抗感はありません。
中学校の教科書で長い英文に出会っても難なく読み進めていけるでしょう。
英語学習は小5から高3(人によってはそれ以上)までずっと続きます。英文への抵抗感が少なければ、余計なストレスを感じずに英語学習に取り組めますね。
効果③親子の時間を習慣化できる
小学校の学年が上がる度、親子の時間が年々少なくなっています。
月曜以外は6時間授業。17時まで友達と遊び、少しゆっくりして(or習い事)宿題、家庭学習、明日の用意、お風呂、夕飯、ゲーム30分…あっという間に寝る時間です。
そんな中、たった10分の英語絵本読み聞かせの時間をお互いに捻出して、ソファで待ち合わせしています。
夕方〜娘が寝るまでの時間は、私も忙しさのピークなので正直言って大変です。でも、
今日は何にする?
Owlかなぁ…、でもUncle Elephantの続きも気になるな〜。
じゃあ、Uncle Elephantにしようか!
いいよ〜!
と相談して、隣に座って英語絵本を読むのは幸せな時間です。徐々に大人びてきた娘も、特別な時間として楽しみにしてくれています。
我が家は英語絵本の時間ですが、親子でじっくり向き合う時間なら、どんなことをする時間でも良いと思います。
いつかは終わりがくる貴重な子供との時間。早いうちに習慣化して、可能な限り長く続けたいですね。
英語絵本の読み聞かせは、英語に慣れることで今後の英語学習にも活かせて、親子で向き合う時間の習慣化にも繋がるのでおすすめです。
2.読み聞かせ用の英語絵本を選ぶ3つのポイント
ここでは、読み聞かせ用の英語絵本を選ぶ時のポイントを3つ紹介します。
①子供の好きなジャンルから選ぶ
英語絵本にも様々なジャンルがあるので、子供の好きなジャンルから選ぶのがおすすめです。
子供が既に「好き!」と感じているジャンルを選ぶことで、「好きなもの」と共に英語へ興味を持ってもらいやすくなるからです。
犬が好きな子供には犬が主人公の絵本、虫が好きな子供には虫の絵本、お姫様が好きな子供にはお姫様が出てくる絵本など、自分の子供の「好き」に合わせて選んでみて下さい。
そこまでこだわりがなかったり、好きなジャンルが読み終わった場合には、動物や食べ物といった子供の生活に関係するようなジャンルを選んで、反応を見ても良いと思います。
②使われてる英語のレベルを確認する
英語絵本には読むのが簡単な絵本から難しい絵本まで様々なので、使われている英語のレベルを確認することをおすすめします。
日常で使っている日本語と違って、英語に関しては幼児でも小学生でも誰もが最初は初心者です。
小学生だとしても、赤ちゃん用くらい簡単な英語絵本から始めましょう。読む親も肩の力を抜いて始められますね。
英語絵本の読み聞かせは、英語絵本を通じて親子で楽しい経験を共有すること、「読めた・分かった」という成功体験を積み重ねることが最も大切です。
急がずに、簡単な英語絵本から少しずつステップアップしていきましょう。
レベルの確認は、中を見るのが一番確実ですが、Oxford Reading TreeやI CAN READシリーズのように表紙にレベルが載っている英語絵本もあるので参考にしてみて下さい。
③親の好きな英語絵本を選ぶ
親の好きな英語絵本を選ぶのもおすすめです。
自分の好きなものの話をする時は、特別意識しなくても表情や声からポジティブな雰囲気が溢れ出てきます。
絵が好き、話が好き、自分が読んでもらって楽しかったなど、自分が好きだと思うポイントを子供と共有してみて下さい。
親が楽しそうに読んでいれば、子供はポジティブな雰囲気を敏感に感じ取り、その英語絵本に興味を持ってくれます。
子供は親の姿をよく見ていて、真似をしたがりますよね。楽しそうに英語に触れている姿を見せることは、子供の「自分も英語絵本を読んでみたい」という気持ちを高めてくれますよ。
3.英語絵本読み聞かせの3つのコツ
ここでは、英語絵本を読み聞かせする時のコツを3つ紹介します。
コツ①子供に質問する
英語絵本を読み聞かせする時には、ただ読むのではなく、色々と子供に質問してみましょう。
例えば、
・これなんだろう?
・次はどうなると思う?
・動物さんたちがたくさんいるね、(子供の名前)は誰が好き?
・うさぎさんが泣いてるね、なんでだろう?どんな気持ちだと思う?
・(子供の名前)はどのシーンが一番好き?
など。
どんな質問でもokです。子供が答えにくそうな時には「お母さんは〇〇のシーンが良かったな〜!」など、答え方の見本を見せてあげて下さい。そうすると、答えてくれるようになりますよ。
正解を問う質問ではなく、どう思うか?どう感じるか?など、自由な発想ができる正解のない質問がおすすめです。
そのまま雑談になって脱線してもok!目の前の英語絵本をきっかけに、親子の時間や会話をとにかく楽しみましょう。
そうすることで、新しい言語への抵抗感をなくし、自然と英語に親しんでいけますよ。
コツ②発音は過剰に気にしない
自分の発音で英語絵本を読み聞かせることで、子供の発音に悪影響が出るのではないかと心配する人もいると思います。
ですが、過剰に心配する必要はありません。ネイティブの発音以外を聞くデメリットよりも、大好きな人の声で英語絵本を読み聞かせることのメリットの方が遥かに大きいからです。
1日10分の読み聞かせだとして、1ヶ月で5時間、1年で60時間になります。それをやった子とやらなかった子では、かなりの差が出ます。
また、ネイティブでも地域によってかなり発音が違います。世界中にいる英語を第二外国語とする人達も、その国訛りの英語をコミュニケーションの手段として堂々と話しています。
英語を話す上で最も大切なのは、発音が綺麗なことではなく、自信を持って自分の意見を相手に伝えられるようになることです。
発音の良し悪しを過剰に気にするよりも、英語に慣れ親しむ時間を増やすことに力を入れましょう。
コツ③YouTubeなどの音声を使う
英語の発音や読み方に自信がないという人は、CD付き英語絵本、英語絵本読み聞かせのアプリ、youtubeなどでネイティブの英語を聞くことも可能です。
youtube で英語絵本の題名を英語で検索すると、世界中の人が読み聞かせをしている動画がたくさん出てきます。
親が子供に発音を教える必要はありません。完璧にできなくても良いので一緒に真似してみましょう。「どっちの真似が上手いか競争!」と声掛けしてもいいですね。
CD、アプリ、youtubeのどれを使うにしても、大切なのは「親が一緒に聞く、見る」ことです。CDやyoutubeに任せて、子供を一人で英語絵本に向かわせるのはNGです。
まずは子供と一緒に、同じ目線で英語絵本の読み聞かせを楽しむだけで効果は十分にあります。
慣れてきたら、ぜひ肉声で読んであげて下さいね。どんなに上手な発音よりも、大好きな人の声の力は、英語に対してポジティブな印象を与えてくれますよ。
4.読み聞かせにおすすめの英語絵本7選
簡単な英語絵本から初めて、少しずつ少しずつ使われている英語のレベルを上げて行きましょう。
1語の繰り返しだけでも大丈夫!親子で英語絵本の世界を楽しむ時間を持つことに大きな意味があります。
下記で紹介している英語絵本は、全てyoutubeに読み聞かせ動画がアップされています。
①〜⑦に向かって英単語の量や質、英文の長さのレベルが徐々に上がっていますので、初めての方はぜひ①〜③から始めてみて下さいね。
①HUG
Jez Alborough作の英語絵本、「 ぎゅっ(邦題)」です。
出てくる英語はHUG、BOBO(赤ちゃんゴリラの名前)、MOMMYだけです。
「HUG」というたった一つの英単語でも、ゴリラの赤ちゃんの表情に合わせて読めば表現が変わります。キャラクターごとに声色を変えてみるのもいいですね。
子供はモノマネが大好き!色々なバージョンの「HUG」を披露し合って、英語絵本の読み聞かせを楽しんでみてください。
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②Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
- Eric Carleの英語絵本、「くまさんくまさんなにみてるの?(邦題)」です。図書館の展示スペースでよく見かける有名な英語絵本ですね。
Eric Carleと言えば、やはり子供の興味を引くカラフルでインパクトのある絵。ページをめくる度に子供達の視線を惹きつけられます。
使われている英語は、Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?のBrownが他の色へ、Bearが他の動物へ変わりながら続いていくだけなのでとても簡単。
子供もすぐに覚えてしまう程の短い英文なので、親子で一緒にリズムに乗って読むと楽しめます。
何度も読んでいるうちに、自然と動物の名前や色を英語で覚えてしまいますよ。
③From Head to Toe
Eric Carleの英語絵本、「できるかな?あたまからつまさきまで (邦題)」です。
動物たちが色々な動きをした後に「Can you do it?」と聞いてきます。絵本の中の子供たちは「I can do it!」と次々と動きを真似していきます。
動物と子供のやり取りを親と子で「Can you do it? 」「I can do it!」と実際に体を動かしながらやると楽しいです。
身体を動かして真似しているうちに、動物の名前と体の名前を英語で覚え、実際のやりとりからCan you〜?、I can〜という文法のイメージを身に付けることができます。
④The Very Hungry Caterpillar
Eric Carleの英語絵本が続いていますが、その中でもダントツに有名な英語絵本、「はらぺこあおむし(邦題)」です。The読み聞かせ絵本と言えるのではないでしょうか。
小さい子供が読む絵本のイメージがあるかもしれませんが、一文はそこそこ長めの英文になっています。でも、一つ一つの英単語は簡単なものが使われているので安心です。
日本版で内容を知ってる子供が多いので、スムーズに読み進められると思います。
何度も繰り返しうちに、英語で曜日、果物、食べ物の名前を覚えられます。曜日は小4の外国語活動でも扱いますので、先に触れておく良い機会になりますね。
⑤Where’s Spot?
Eric Hillの英語絵本で、「コロちゃんはどこ?(邦題)」です。Spot(子犬の名前)を探して、親犬が家中の色々なところを探します。
本文は全て短い英文です。しかけ絵本になっているので、Where’s Spot?と聞きながら、Spotの隠れていそうな所をめくって探しましょう。
絵本を読んでいるうちに、自然と家具や動物の名前、Noの使い方、in、on、underなどの前置詞のイメージが掴むことができますよ。
⑥Oxford Reading Tree
イギリスの教科書にも使われている良書です。たくさんの本がありますが、その中でも日本ではBiff,Chip,Kipper’s storiesが有名です。
この英語絵本は1〜10までのレベル別になっているので、適切なレベルの絵本を選ぶのが楽。親としては嬉しいポイントですね。
キャラクターが魅力的で内容も面白く、同じ英単語や表現が何度も出てくるので無理なく読み進めていけますよ。
同じシリーズで読み進めていくと、家族構成やキャラクターの性格なども分かってくるので、英文の内容も理解しやすくなります。
娘は今レベル3まで自分で読めるようになったところです。気分転換に他の英語絵本も読みますが、軸はずっとOxford Reading TreeのBiff,Chip,Kipper’s stories。娘も大好きなのでおすすめです。
⑦Owl at home
私が個人的に好きな英語絵本で、Arnold Lobelの「ふくろうくん(邦題)」です。
Arnold Lobelは小3の国語の教科書に載っているかえるくんとがまくんの「手紙」の著者としても有名ですね。
出てくる英単語はそこまで難しくないですが、英文の量はかなり多く、上から下まで英文のみで埋まっているページもあります。絵本というよりは児童書の部類に入るかもしれません。
主人公のOWLが真剣にやっている行動がどこか変で面白く、特にSTRANGE BUMPSという話を大笑いしながら何度も繰り返し読みました。
他の話も読めば読むほど味わい深いので、話の内容をレベルアップしたくなった時にはおすすめです。
娘はまるで日本語で読むかのように気持ちを込めてこの英語絵本を読みます。好きなものに対する子供の適応能力の高さには驚かされますね。
5.まとめ
読み聞かせにおすすめの英語絵本7選はいかがでしたか?
英語絵本の読み聞かせなら、親子の楽しい時間を通して、英語が当たり前にある家庭環境を無理なく簡単に作ることができます。
完璧を目指さなくて大丈夫!親子の時間が取りやすい夏休みに、ぜひ英語絵本の読み聞かせを始めてみて下さいね。
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