夫婦の価値観や教育方針の違いでぶつかることはありますか?
我が家は、子どもたちが成長するにつれ夫婦間の教育に対する考え方の違いが明らかになり、ぶつかることが多くなりました。
お互いの意見のままだとどうしても平行線をたどるため、どうしたら相手を尊重しつつ、自分の意見を通すか試行錯誤したことを書きました。
目次
1. 夫婦で考えがわかれた英語の教育
小2と年中の兄弟の母です。
私が子育てで大事にしていることは、彼らが将来どこの国でもどんな状況でも生きていけるように、その基礎をつくることです。
そのためには「英語」は欠かせないと思っています。日本語以外の言語があることに興味を持つことが重要だと考えているからです。
ただ、日本では日常生活の中で英語を必要としない為、英語を耳にしたり話したりという機会がほとんどありません。
私は中学校で初めて英語に触れ、日本語と全く違う英語に戸惑い、「英語は嫌い」と思うようになりました。
「嫌い」と思ってしまっては、英語を習得するのは絶望的です。
いかにして子どもたちを英語好きにするか、
それが私がお家英語を始めた目的です。
1-1. 英語教育について、私の考え
英語を好きになる第一歩は、とにもかくにも英語に慣れることです。
普通に生活していて英語を見聞きする機会がないのであれば、意識的に取り入れるしかありません。ましてや「話す」ともなれば家の中でやるしか無いのです。
と言っても、日常の会話を急に英語にすることは難しいですね。
まずは「いいね」「すごいね」と言う時に、「Good!」「Nice!」「I’m proud of you」など、日本語では表現しないようなフレーズを使っていくことにしました。
そして、長男が4歳のときから3年ほど続けている現在、英語に関してはこのように変化をしました。
毎日私が使う短いフレーズは覚えて、自分でも使う
英語の教材を自分から聴く、真似してみる
Here you are. →Thank you.が定着
「〇〇って英語で何て言うの?」と訊く
日常に英語が少しでもあることで、英語への興味づけは着実にできていると感じます。
1-2. 英語教育について、夫の考え
夫は、「家で英語を話すこと」に反対です。
理由は、
- 聞いたことがない方法、効果があるとは思えない。
- 変な英語まじりの日本語を喋っていたら、学校でいじめられる。
- なぜ他の家がやってるようなこと(教室や教材など)をやらないのか。
- 将来は翻訳機が全部訳してくれるから、やるなら英語よりプログラミング。
そして最大の理由は、「英語が好きではないから、日本人家庭で、無理して英語を喋ることが嫌だ」ということでした。
1-3. 平行線をたどる話し合い
英語を日常生活に取り入れるのは、英語を流暢に使いこなせるようになることを目標にしているのではなく、英語に慣れて、英語への抵抗感を減らすことを目的にしているということはもちろん伝えましたが、夫はとにかく嫌だの一点張りでした。
相手の考えを変えることはとても難しいので、自分の考えを変えることにしました。
具体的には、夫が共感できることに焦点をあてることにしました。
2. 夫婦で考えが一致した、英語より大切だと思うこと
唯一夫婦で意見が一致したのは、自分の考えを持つこと、その考えを相手に伝えられること。
私たち親はつい、ああしてこうしてと指示をしたり、子どもに「正しいこと」を教えようとするあまり、子どもの考えを否定することがあります。
知らずしらずのうちに、親が自ら「子どもが自分で考える機会」を奪っているのです。
2-1. 思考力を育てる
しかし、忙しい毎日の中で子どもに指示をしないでいるのは至難の業。
指示出しが多くても、「考える力」を養うにはどうしたらよいでしょうか?
小さい子どもは、毎日見るもの聞くもの「なんで?」の連続。
大人が簡単に答えられるものもあれば、答えを知らないものや正解が無いものも多いです。
そんな時に「なんでだと思う?」と訊き返すと、思考力がついていきます。
- 親が毎回答えなくて良い
- 子どもが自分で考える練習ができる
- 「自分はこう思う」を発信できる
- 親が「そう思うんだね」と受け止め、否定をしないことで子どもの自信がつく
- 親が子どもの興味を知るキッカケになる
「否定しない」ことを大切にして、何を聞いても「わかんない」と答えていた長男は、今では必ず自分なりの答えを伝えてくれます。
その上で「お母さんはどう思う?」と質問もするようになりました。
3. 学習教材を上手に使って、夫の考えを尊重する
夫は、一般的な英語教育には賛成です。
そのため、タッチペン式の幼児向け通信教育を始め、今でも兄弟で楽しんでいます。
また、夫はかねてからタブレット学習を推していました。
スマホやゲームなど電子機器類には慎重な私でしたので、タブレット学習の各社を比較検討し、最終的に大好きなアニメキャラクターのタブレットを購入しました。今はそれは次男の手に渡り、長男は別のタブレット教材で楽しみながら学習したり、プログラミングに興味を持ち習うようになりました。
4. 隙間時間を使って、自分の考えを尊重する
夫が家にいる時は、英語は控えるようにしましたが、夫が家にいない時に英語を話すようにしました。
朝、支度をしながら「Are you all set?」(準備できた?)
保育園でわかれるとき、「Have fun!」(楽しんで!)
帰宅中、「How’s your day?」(今日はどうだった?)
布団の中で、「I love you」「Sleep well」
日常の繰り返しの中で、定番の短い英語フレーズを当たり前にし、新しいフレーズを少しずつ増やしていく。それ以上に日本語の表現を大事にして、語彙力を増やす。
英語力が劇的に伸びるわけではないけれど、英語への興味は確実に蓄積しています。
5. まとめ
夫と教育方針が異なると、うまくいかないことも多いですが「夫は”ストッパー”の役」で、私が一旦冷静に考える機会であると捉えるようにしました。
英語以外に目を向けたことで、子どもの興味や得意なことに気づくことができました。
(英語の他に国算理社を取り入れることを考えた記事はこちら→英語も社会も算数も!サンタクロースから3教科を学ぶ会話)
長男は朝の支度を自分で済ませると
「ぼくオーセット(all set)だから、テレビ観るね~」と自由時間を楽しんでいます。
夫婦で意見が一致する家庭もあれば、まるっきり合わない家庭もあります。ただ合わないからと言って諦めることはありません。
できることから始められる環境作りの方法は、下記の「おうち英語環境のつくり方」で紹介されています。
「私の家では何ができるか」そのヒントがきっとあります。
Comments
[…] 英語教育の方針が違う夫と、ケンカをしないで意見を両立させる方法 たかしま かほり […]
めちゃめちゃ共感しました!うちの夫も「英語は将来翻訳マシンが全部訳してくれるから、英語に割く時間があったら得意なことを伸ばすことに使ったほうがいい」という意見で、当初まったく協力的ではありませんでした。「俺は英語を一言も話せないけどここまでやってこれた」が口癖なので、子供をそれを信じるように。なんども話し合った結果、今では英語を家で話すときに少なくとも否定しないというところで妥協してくれました!ゆうりさんの旦那さんの意見も尊重しながら両立するという考え、素晴らしいと思いました。
あきこさん、ありがとうございます!
私も揉めに揉めた結果、なんとか両立する道をさぐることにしました。
(揉めた経緯を追記しましたので、よろしければご覧ください・笑)
「少なくとも否定しない」すごく大事ですよね!
共感ポイントたくさんの記事でした! 歩み寄りの姿勢、大切ですね!
Ayaさん、コメントありがとうございます!
子どもへの寄り添う姿勢とは、気分的にも異なるけれど、基本は同じですよね(笑)
妥協ではなくwin-winでいられることが理想です^_^;
夫婦間で教育方針を擦り合わせるのは大変ですが、一緒に子育てをしようと思ったら避けて通れないですよね。旦那様の意見も捉え方次第で、いい方向に変わるんですね!
あらいさん、コメントありがとうございます!
英語に限らず合わないことが多いのですが、家族である以上意見を無視することはできない(笑)ので、自分自身の問題解決力をあげるためだと思い、がんばります!