あと少しで夏休み!今年の夏休みは家での~んびりになりそうですが、気になるのが夏休みの宿題。夏休みは短縮だけど、宿題はいつも通り?読書感想文や自由研究のような大物はどうやって進めよう?そろそろ気がかりですね。
特に、「読書感想文」。これって、「どうやって書けばいいかわからない」って思いませんか?何を隠そう、私自身、読書感想文の宿題は大嫌い(苦笑)。子どもの宿題はどうすればいいんだろう…って不安でした。
そんなときに頼りになったのも、実は「親子英会話」。日記と同じように、親子で会話をしながら進めてみると、もうびっくり!ユニークで深い子どもの世界を垣間見ることができました。
「読書感想文」×「親子英会話」。我が家の方法をお伝えします。
目次
1.ふつうに読書感想文の宿題をすると…
よくある読書感想文は、こんな感じでしょうか。
「あらすじ+特に気に入った部分+気に入った部分の感想+まとめ」
これ以外にも、ネット検索してみるとたくさんの「型」がでてきます。こうした「型」を使うと、確かに感想文はできあがるはずです。でも、肝心の「感想」が出てこないのです。結局、原稿用紙のマス目を埋めるために、ひたすらあらすじを書いていく…私がそうでした。
本を読むのは好きで、いろいろと考えたことはあるんです。でも、それが言葉にならない、まとまらない。なんどかもどかしくって、一挙に「大嫌い」になってしまった気がします。
長女も本を読むのは大好き。私みたいに読書感想文を「大嫌い」にならずに楽しめたら…。そこで、ひとまず本を題材に親子英会話をしてみたところ、びっくりするような感想が出てきたのです。
2.読書感想文の前に、親子英会話で下準備
娘が小学2年生のころです。読書感想文は夏休みの宿題ではなかったので、ちょっと試してみるつもりでした。うまくいけば宿題の一つにしちゃえばいいし、うまくいかなかったらまた来年トライ、そんな気持ちでした。
本は、娘と一緒に大型書店で選ぶことに。気に入った本を何冊か買って、読み終わってから、二人でおしゃべりしてみました。
私:この本どうだった?どんなお話だったか教えてくれる?Please tell me the story.
娘;あのねー、男の子と女の子が出てきてね、魔法の学校に行くの。それでね・・・
私:I see. 大好きな魔法が出てくるんだね。How nice!
それで、一番覚えているのはどんなところ?What do you remember the most?
娘:うーん、二人ともね、魔法がうまくできなかったの。なんかへんになっちゃって。
私:へぇ。魔法、むずかしかったのかな? What do you think?
娘:うーん、よくわかんない。
あれこれ聞いてみるものの、娘からの答えは「わかんない」。
うーん、これは無理か。2年生にはまだ早かったかなぁ、とあきらめかかったその時です。娘が唐突にしゃべりだしました。
娘:あのね、わたしいろんなお仕事してみたい。それでね、お金持ちになりたいの!
私:はい? What are you talking about? えっ?これってお金の話なの?
娘:ビル・ゲイツみたいになる!
私:なにそれー(爆笑)。大きく出たねぇ。でも、お金持ちになってどうするの? What do you want to do? (どうぜ、ディズニーランドの隣に住みたいっていうんでしょー)
娘:えとねー、貧しい人に分けてあげるの。
私:えーっ! な、な、な、なんで? Why?
娘:そうしたら、戦争がなくなるかなって思って。
私:Oh!!
もう、びっくり!
もし、娘が「わかんない」と言った時点で会話をやめていたら、「ディズニーランドの隣に住みたいっていうんでしょ」という言葉を口に出していたら。きっと、「お金を貧しい人に分けてあげて、世の中から戦争をなくしたい」という、娘の大切な思いを知ることはできなかったでしょう。
この後も会話を続けて分かりました。ちょうどこのころ、ビル・ゲイツのことを知り、「稼いだお金を人助けのために使っている」ことがとても印象に残ったらしいのです。
「子どもは、大人が思っている以上にいろんなことを考えている」
子どもの思いを引き出すために、親子の会話を大切にしたい。そう強く思った瞬間でした。
3.読書感想文がスムーズになる会話のコツ
実際に、上の会話をもとに、読書感想文を書いてみました。私からしつもんをして、出てきた子どもの言葉をメモって、またしつもんをして…それを繰り返すことで、感想文の内容がどんどん出来上がっていきます。
①子どもの「思い」をメモに残す
アイデアはあくまで子どもが作るもの。親はそれを引き出すだけです。
やっぱりここでも、5W1Hが大活躍。たくさんしつもんすることで、子どもの頭の中にモヤモヤっとある考えを言葉にしていく、とても大切なプロセスです。出てきた言葉は、どんどんメモしていきましょう。
そして、少しでも言葉にできたら、”Well done!” “Bravo!” “Amazing!” とほめまくりましょう。大人だって、頭の中にある考えを言葉にするって大変じゃないですか?それを子どもができたら、本当に “Bravo!” こうやって、親子で思いを言葉にしていけば、そのうち「自分で、メモを書きながら言葉にする」、これができるようになっていきます。
「マインドマップ」をご存知なら、メモの代わりにマインドマップを作るのもおススメ。実際、我が家ではマインドマップで感想文にチャレンジしたことも。色とりどりの色鉛筆を使って、時々イラストも描いて…と楽しい時間になりました。
気を付けたいのは、深追いしすぎないこと、親の考えを押し付けないこと。
子どもから言葉がなかなか出てこないと、「なんで?どうして??」とつぎつぎ聞いてみたり、「この本のいいところはここでしょ!」なんて言いたくもなります。でもそこはぐっと我慢。うまくいかなかったら、また別の日に、別の本でトライしてみてもいいですね。
子どもの答えが「えー、そこ?そんな話?」という内容だったり、気が付けばどんどん脱線・・・なんてことも。でもそれは、その子オリジナルの思いを聞く大チャンス!“How interesting!” とおもしろがれば、超ユニークなアイデアが聞けそうです。
②出てきた「思い」から、ひとつを選ぶ
ここまでで、手元にはたくさんのメモが残ります。メモのなかで関連する内容があれば、それをひとまとまりに。子どもの経験と似た部分があったら、それもメモにするといいですね。
次は、選ぶ作業です。
子どもが何度も繰り返し話していたり、熱心に話していた部分、親子で話が盛り上がったところ、そこが感想文の核になります。
この選ぶ作業、実はちょっと難しい。「せっかくいろいろ考えたんだから、全部書きたい」その気持ちもわかるのですが、あれもこれもとなると結局何が言いたいのかがわからない文章に。ここは思い切って、ひとつ選んであとは捨てる!その方が、ストレートに思いが伝わる魅力的な感想文になります。
③書くハードルを下げる工夫を
ここまでくれば、感想文は完成間近!
すでに、書く内容はメモやマインドマップにあるはずです。メモを頼りに、どの順番で書くかあらかじめ決めて、いよいよ原稿用紙に書いていきます。
ここでちょっとワンポイント。お子さんが書くのが苦手なら、ぜひマス目の大きい原稿用紙を用意してください。うちの娘が一番嫌がったのは、実はこの清書でした。小学2年生にとって、原稿用紙2枚分の文章を書くのは大変な作業。よくあるサイズの原稿用紙だったので、四苦八苦しながら書くことに。原稿用紙や鉛筆などは使いやすいものを用意して、書く作業の負担はできるだけ少なくしたいですね。
「日記」に比べると、「読書感想文」は手間がかかります。子どもからしたら、本を読んで、考えて、言葉にして、書く。かなりの重労働です。それをサポートする親も、ちょっと大変かもしれません。でも、これだけ時間をかけて書いた感想文は宝物。子どもの思いがたくさん詰まった感想文、この夏休みにトライしてみませんか?
もっと小さいお子さんも、お気に入りの本をつかっておしゃべりならできそうです。親子で会話しながら、小さい子ならではの発想を楽しんでみてください。
4.まとめ
今回お話したように、読書感想文をらくらくクリアするには、親子の会話が大切になってきます。
この親子の会話を充実させるために、私はアットホーム留学タウンというコミュニティに参加しています。
アットホーム留学タウンでは、「楽しい親子の会話」をベースに英語を学んでいきます。もしも、親子の会話がうまくいかないなら、その悩みも解消できるんです。アットホーム留学タウンのFacebookグループでは、毎日のように、親子英会話をもとにしたユニークな学びが紹介されています。
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