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1.なぜ交渉が親子の会話術に必要なのか
みなさんは「交渉」と聞くと、どんなイメージを持っていますか。
私は、ビジネスの場面でいかにこちらに有利な結果を得られるか、バチバチと背景に火花が散っているようなイメージを持っていました。
けれど、この「交渉」はそれとは違い、相手の考え・主張を理解し、寄り添い、お互い納得のいく合点を考えられるようになるもの。さらには、どんな風に伝えたら良いかということまでも考えさせられます。
もちろん火花が散るような戦いではありません(笑)
でも、「交渉」って日常でするもの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、みなさん毎日交渉していると思います。
例えば、
子どもがお菓子をもう1つ欲しいと言った時
公園で遊んでいて、帰る時間になってもまだ帰りたくないと言った時
スーパーでお菓子を買う予定は無かったのに、買って!と言われた時
友達(兄弟)が使っているおもちゃが欲しい時
大人も子どもも、話し合いが必要な時に交渉をしているんです。
今まで私は、時間に余裕が無かったり、イライラしたりしていると、子どもの意見もろくに聞かずに「ほら、もうこれやっちゃって!」「それはダメだっていつも言ってるでしょ!」などと親の権力(?!)を使って、子どもに選択肢を与えずに行動させてしまっていました。
けれどこんな親子関係では、子どもは大きくなってからも何も意見を持たない「指示待ち人間」になってしまう!と気づき、アットホーム留学の「しつもん力セミナー」で「交渉」を学んだので、実践してみました。
2. 遊びを終わらせる場面で「交渉」をしたら、こんな(英)会話が生まれました
我が家では、遊びを終わらせる時に愚図りがちなので、あえてこの時を狙って交渉をしようと計画しました。
遊び始める前に、終わらせる時間を約束してから遊び始めました。
(プラレールで遊んでいる時)
M:7時まであと10分だよー。7時になったら片付けようね。
B:やだ。
M:Why?どうして?遊ぶ前に7時までって約束したよね。
B:サンドイッチ作る!
M:今度はサンドイッチ屋さんで遊びたいんだ。
でも、あと10分しかないんだよねー。
サンドイッチ屋さんで少ししか遊べなくなっちゃうけど良い?
B:やだ。
M:I see. やだよねー。
サンドイッチ屋さんにたくさんお客さん来るもんね。
B:うん!
M:お風呂の後に遊ぶのはどう?お風呂の後の方がいっぱい遊べるよ。
B:うん。・・・パズルやる!
M:パズル?今やるの?
B:うん!いい?
M:Nice idea!これなら7時までにできるね!
B:うん!やろう!
M:Ok! Let’s play♪
この後、7時に片付けを始め、お風呂に入りました♪
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3. 会話から得られたもの
この会話を振り返ってみて、「なぜ自分は7時に終わらせたいのか」という理由を息子にちゃんと伝えていなかったと気づきました。
もちろん約束を守ることは大事にしたいので、遊ぶ前に約束した「7時まで遊ぶ」という内容はブレさせたくなかったのですが、「なぜ7時なのか、それをすぎるとどんなデメリットがあるのか」という事を伝えていれば、息子も今後その大切さを理解してくれるだろうし、そうすることでまた同じような交渉をしなくて済んだかもしれないと思いました。
また、セミナーで学ぶ前は、最初の「やだ」の返事で「約束でしょ?」と少しイラッとしていましたが、「交渉」を意識すると、相手に寄り添い、「何で嫌なのかな、どうしたら納得できるかな」という事に意識がいくので、あまりイライラせずに会話ができる事に気づきました。
私が息子に共感をしながら話すと、普段は泣いて愚図る息子も落ち着いて返事をしてくれるので、これだけでもイライラ度はぐっと減ります。
また、「残りわずかな時間で遊べて、且つ自分がやりたい遊びを自分で見つけられたんだな」と思うと「well done!!」などともっと褒めてあげれば良かった!!と反省しました。次はたっっくさん褒めたいと思います♡
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4. これから実践していくにあたって
正直、交渉を学んだ時は「交渉はすごくレベルが高く、2歳(当時)の息子にはまだ無理かなぁ」と思い、なかなか実践できていませんでした。
しかし、アットホーム留学のマキ先生から教わった、「親が『be a good model』いいお手本となり子どもに示す」のは、何歳からでも早くないと、実践した事で気付けました。
子どもがまだ話せなくても、親が交渉の仕方を聞かせたり、見せてあげればいいんですよね。
(子どもが見て学ぶとなると、この「交渉」は、親子間だけでなく、もちろん夫婦間でも使えます♪夫婦の交渉の様子を「見られている」と思うだけで、意識も変わりますよね!)
これから息子もどんどん言葉を覚え、会話を学んでいく中で、この先どんな会話の切り返しがくるのかドキドキしながらもとても楽しみです♪
今は私の意見が通ることがほとんどですが、自分が「折れる」事が最終地点になることもあるのだという事も後々実践で伝えていきたいと思います。プライドが高い私には、「折れる」事はなかなか難しそうですが、自分へのいい試練になりそうです(苦笑)
まだまだ目標とする交渉には程遠いですが、日々実践あるのみ!と思い、続けていきます!
それぞれの要求を気持ちよく解決し、みんなが毎日をhappyに過ごせるよう、あなたも一緒にまずはお家で交渉を始めてみませんか♪
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[…] 「3歳の息子との「交渉」を通して学んだ親子(英)会話の記録」https://mama-sh.com/negotiating-with-my-son/ […]