コロナウイルスの影響が日に日に大きくなる毎日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
我が家は2月末からのパパの在宅ワークに始まり、3月末にはママの私も週の半分は在宅、緊急事態宣言を経て、夫婦ともに完全出社禁止、3歳と1歳の息子たちの保育園も完全登園自粛となりました。
この1カ月強で目まぐるしい世の中の動きとともに、家族の生活も目まぐるしく変化しました。
こうして大きな出来事が起きている世の中、子供たちの記憶に残るかどうかは分からないけど、「子供たちなりにこうした出来事に向き合ってほしい。」という思いから、意識的に今の世の中について、子供たちと会話をするようにしました。
3歳相手に?と思われるかもしれません。
でも、私は3歳相手に世の中で起きていることにしっかりと向き合って会話をすることで、得られる大きなものがあると思っています。
コロナウイルスにまつわる我が家の会話から、世の中で起きている時事問題に親子で向き合うことで得られる3つの力をご紹介します。
1 親子の会話で時事問題に触れることで身につける「知識力」
子供に日本の内閣総理大臣や東京都知事の写真を見せて名前聞いたら、みんな自信を持って答えられるでしょうか?
子供にコロナウイルスって何?と聞いたら、どれくらいの子が答えられるでしょうか?
我が家の3歳の長男は今、すべて彼なりに答えることができますが、それはもちろん教科書で勉強したからではありません。
親子で会話をしたからです。
例えば、ある日の会話を1つご紹介します。
安倍内閣総理大臣の会見を家族でライブで見た後の会話です。
マ:今日テレビでだれがお話してたんだっけ?Who was speaking?
長:えーと、あれー!だれだっけ?
マ:あべさんだよ!
長:そうだった!あべさん、あべさん!
マ:何のお話してた?
長:コロナの話!
マ:そうそう。でもとし、コロナって何?
長:コロナはね、ちっちゃくて見えないの。
マ:Wow! よく知ってるね~!
長:丸いのかな?四角いのかな?
マ:Good question! What do you think?
長:丸かな。ちっちゃくて丸い。
・・・略・・・
教科書で内閣総理大臣の名前を文字で見て暗記するのと、親子でライブの会見を見ながらこんな会話をしてみるのと、どちらの方が子供の中にその知識が残りやすいでしょうか?
教科書でウィルスの名前やそのウィルスについての知識を読むのと、今まさに起きている問題のウィルスについて、どんな形なの?どんなものなの?と親子で会話するのでは、どちらの方が役に立つ知識になるでしょうか?
私はいずれも後者だと思っています。我が家はまだ未就学児ですが、学校にあがり教科書での授業を受けるようになっても、こうした親子の会話で目の前にあることを自分事としてとらえ、知識を身につけていってほしいなと思っています。
別の日の会話をもう1つご紹介します。
長:あ、ママ、あべ!!
マ:とし、あべさんって言って~(笑)
長:あべさん!
マ:あべさんって何する人か知ってる?
長:コロナの話する人!!
マ:You are right!そうだよね。コロナの話してたよね~。でもね、コロナの話するだけじゃないんだよ~!もっといろんなことしてるの。総理大臣っていうんだよ。
長:そうりだいじんって何?
マ:えーっとね、、、
パ:総理大臣って何って、説明するの難しいな・・・
マ:・・・うん、あとで一緒に調べよう!
内閣総理大臣とは何なのか、仕事は何なのか、どんな人がなれるのか、そういう知識も学校の教科書で学ぶのと、こうして親との会話で学ぶのでは、知識として残りやすいのはやっぱり会話から学んだ場合だと思います。
我が家もこの後、キッズ向けのホームページで勉強し、3歳児に少しでも伝わるように話してみました。
親も子供との会話から学ぶことがたくさんあります。
2 親子の会話で時事問題に触れることで身につける「考える力」
先ほどの1つ目の会話の続きです。
・・・略・・・
長:コロナは、口からも耳からも鼻からも入る!
マ:うんうん、入ったらどうなるの?
長:動けなくなっちゃう!
マ:That’s scary! やっぱりコロナこない方がいいよ~
長:コロナきたらママ、おまめ投げていいよ!
マ:あはは!Very good idea!
長:いっぱい投げていいからね!
マ:うん、コロナきたら、お豆投げて退治しよう!
長:いっぱい投げようね!!
この会話では、コロナが体に入ると動けなくなってしまう。
→じゃあどうしたらよいのだろう?というところから、
3歳児らしく、お豆で退治する!というideaがうまれました(節分後しばらく作ったお豆で遊んでいたので・・)。
このアイディアは現実的ではないですが、「わからない」ではなく、自分なりに悪いものを退治する方法を考えて発してくれたことが私はうれしかったです。
大げさかもしれないですが、こうした親子の会話を小さなうちから積み重ねることで、問題に対して、どうしたらよいのか。考える力を身につけていくことができると思います。
3 親子の会話で時事問題に触れることで身につける「伝える力」
考える力に続き、それを伝える力も親子で時事問題に向き合うことで身につけられると思います。
親子だからこそ、どんなことでも臆することなく伝えられる。
お豆で退治する!という現実的でないアイディアでも、どんなアイディアを出しても、ママがgood idea!!と褒めてくれるから、もっともっと自分の意見を発信してみよう!という気持ちになれる。
それを続けることで、子供は自らの意見を伝える力と自信を身につけられると思います。
まとめ
「時事問題」って小さな子供にはあまり縁のないようなものにも思えますが、3歳児相手でも家庭で少しずつ向き合う時間をとることで、知識力、考える力、伝える力を身につけることができるということが伝わったでしょうか?
コロナウイルスの影響によって家で子供と過ごす時間が多いからこそ、家族で時事問題について、会話をしてみませんか?
親子の会話を広げて楽しむ(そして、英語も取り入れられちゃう!)ヒントはこちらの小冊子をご覧くださいね。
Comments
今回のことは、未就学児にもかなり影響がある事柄なので、時事に触れる良い機会ですね。
総理大臣の仕事…確かに説明がパッと思いつきません!
えりさんの取り組み方、参考になります。
我が家では、最初「バイ菌」という言葉を使っていましたが、今は「ウイルス」と正しい言葉を使うように気をつけてます。
ゆうりさん、コメントありがとうございます!
ばい菌→ウィルスに変化したのですね!子供の年齢や興味によって、理解しやすい言葉や説明が変わると思うので、会話を重ねて子供たちの理解や興味に合わせて、変化させていけたら良いですよね!私もその点を意識してこれからも会話していきたいなと思います^^
3歳だからって話せない内容はないですね!アイデア次第、伝え方次第でたくさんの広がりが見えると思いました。Great!
マキ先生
コメントありがとうございます!
こういう会話をするのが当たり前になり、1歳のあっくんですら、安倍総理の会見が始まると「あべ!」と言うようになりました。笑 3歳どころか1歳でもしっかり会話を聞いていますね。これからもいろんなアイディアで2人と会話していきたいと思います!
えりさんの想い、素晴らしいです!
我が家の5歳3歳の息子とコロナや総理について、ここまで向き合って会話したことがありません。。
子ども扱いせず、でも分かりやすく、何度も会話を読み返しています!
とっしーくんのおまめ発言、かわいすぎます!
えりさんの意識を見習って、我が家でも時事問題に向き合ってみます。
yumiさん
コメントありがとうございます。
2歳差男子二人一緒ですね♪うれしい^^
私自身が時事問題、政治、経済など苦手分野だったこともあり、子供たちには、そういう話題に触れるのが当たり前の環境を作りたいなと思っています!
おまめかわいいですよね!笑 不安やイライラもこういう会話で癒されています♪
yumiさんの息子くんたちはどんな風にコロナウィルスと戦ってくれるのか・・・ぜひお話してみてください^^
とても感銘を受けました!3歳とこんなふうに時事問題について話し合えるなんて…すごい!!私も3歳児の母ですが、えりさんのおうちのようなやり取りはできていません。。意識の持ち方、会話の仕方、とても参考になりました。
奈津岐さん
とても嬉しいコメントをありがとうございます!同世代の子を子育て中の方にそう言って頂けるととてもうれしいです!
毎日のように総理や知事の会見がテレビで流れる、こんな時だからこそできる会話があるのかな?と思って記事にしました。コロナコロナで不安やストレスもたまりますが、あえて3歳とこんな風に話すと3歳児のアイディアにほっこりすることもしばしば・・
同世代の子を持つママとして、これからもよろしくお願いいたします♪