皆さんは中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)という言葉を聞いたことがありますか?
今回は小学校高学年~中学校に通っているお子さんをお持ちの方に是非知って欲しい、中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)について私が調べたことをお伝えしたいと思います。
1.中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)とは
・中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)とは
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の「ESAT-J」は「イーサット・ジェイ」と読み、
ESAT-J = English Speaking Achievement Test for Junior High School Studentsの略称です。
令和3年9月24日東京都教育委員会は、東京都中学校英語スピーキングテスト事業において、中学校英語スピーキングテストの名称を「ESAT-J」とし、
「東京都立高等学校入学者選抜において、令和5年度入学者選抜(令和4年度実施)から中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を活用し、英語4技能のうち「話すこと」の能力をみることとしました。」
と発表しています。
東京都中学校英語スピーキングテスト事業 令和2年度実施概要について|東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp) より一部抜粋
実施概要は別紙「東京都中学校英語スピーキングテスト事業 令和2年度実施概要」を参照下さい。
また令和4年2月17日には「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の取組状況について」という記事にある、「令和3年度までの取組状況及び令和3年度の結果について」をご参照下さい。
今回は都立公立中学校第3学年全生徒対象に令和4年11月27日㈰に実施されるという東京都のみの取り組みですが、今後は全国で当たり前に実施されるようになることが予想されます。
いよいよスピーキングテスト(以下ESAT-J)の導入が目前となってきた今、私たち親が子どもたちにしてあげられることは何でしょう?
まずはこのESAT-Jの目的や出題内容、そして評価ポイント・評価基準について知ることから始めたいと思います。
・目的
まずこのESAT-Jの概要を確認してみると、目的が以下のように記載されています。
①「話すこと」の能力を測るアチーブメントテストとして実施し、その結果を小学校、 中学校及び高等学校における英語指導の改善に活用
② 義務教育の学習の成果を的確にみるために、都立高校入学者選抜において 英語 4 技能のうち「話すこと」の能力について ESAT-J の結果を活用
また、東京発・英語教育改革情報発信ウェブサイト「国際教育・東京ポータル」Tokyo Portal for International Education(国際教育・東京ポータル)によると、中学校でESAT-Jを実施する目的は
①小・中・高校における一貫した英語教育の推進により、生徒の「使える英語力」の育成を目指します。
②中学校における学習により身につけた「話すこと」の力を客観的に評価し、中学校と高校における英語指導の充実及び円滑な接続を目指します。
と明記されています。
これまでの高校入試テストでは
・リーディング
・ライティング
・リスニング
の3技能で評価されてきましたが、東京都を皮切りにいよいよ「スピーキング」の力も評価される未来が近づいてきました。
では、スピーキング力を測るための出題や評価基準はどのようになっているでしょうか?
2.ESAT-Jの出題内容
まず、ESAT-Jの出題内容は以下の4つのパートに分かれています。
PartA 英文を読み上げる(40語程度の文章)
PartB 質問を聞いて応答する/意図を伝える
PartC ストーリーを英語で話す
PartD 自分の意見を述べる
気になる方は過去のプレテストも見ることができるので以下ご参照下さい。
(東京発・英語教育改革情報発信ウェブサイト「国際教育・東京ポータル」サイトより)
令和3年度・確認プレテスト
◆ 問題(解答例なし)
◆ 問題(解答例あり)
プレテストを見ていただくと詳しくわかると思いますが、このテストでは問題を見て音読したり、会話や絵を見て英語で説明をしたり、あるテーマについて自分の考えを述べる際に自分の声を録音する必要があります。
各設問毎に準備時間と録音時間が設定されているのですが、英語を話すことに慣れていないと焦ってしまい頭が真っ白に!なんてことがあるかもしれません。。
こうならない為にも普段から英語を話す環境を作ってあげたいところです。
3.評価ポイント・基準について
次にESAT-Jの評価ポイントについて確認してみましょう。
・コミュニケーションの達成度(2段階)
・言語使用(5段階)
・音声(4段階)
採点基準によると、
【コミュニケーションの達成度(2段階)】
・各設問の問いかけに応じた内容を伝えることができ ている。
・相手に適切な行動を促すことができている。
・意見(自分の考え)を伝えることができている。
などが出来ているかいないか(✕ 0点、〇 1点)
【言語使用(5段階)】
(✕ 0点)
・求められている解答内容か ら明らかに外れている。
・英語ではない、あるいは、英 語として通じない。
など
(△ 1点)
・使用している語彙や表現の 幅が限られているが、簡単な 接続詞を使って、単語や語 句をつなげることができる。
・簡単な事柄なら言い表すこ とができる。
など
(〇 2点)
・使用している語彙・表現や 文法の幅が限られているが、 簡単な接続詞を使って、アイ デアをつなげたりすることがで きる。
・簡単な描写を羅列すること ができる。
など
(◎ 3点)
・複雑な内容を説明するとき に誤りが生じるが、幅広い語 彙・表現や文法を使用し、ア イデアを伝えることができる。
・簡単なアイデアを順序立て てつなげることができる。
など
(◎◎ 4点)
・豊富で幅広い語彙・表現や 文法を、柔軟に使用すること ができる。
・アイデア間の関係性を整理 して伝えることができる。
など
【音声(4段階)】
(✕ 0点)
・求められている解答内容から明らか に外れている。
など
(△ 1点)
・簡単な単語や語句の強勢は適切 であるが、全体を通して発音の誤りが 生じ、抑揚がほとんどない。
など
(〇 2点)
・発音は概ね理解できるが、強勢、リ ズムや抑揚が、聞き手の理解の支障 となることがある。
など
(◎ 3点)
・発音は概ね正しく、強勢、リズムや 抑揚が、聞き手の理解の支障となる ことはない。
など
と記載されています。
語彙力・表現力・文法理解・正しい発音、そしてコミュニケーション(自分の考えを整理して伝える)力といった総合的なスピーキング力が問われていることが伺えます。
なおこのESAT-Jの評価基準である
・発音
・流暢さ
・内容
・文法
についての判定はAIではなくフィリピン人が行うとのことです。
こうしてESAT-Jの判定基準などを見てみると、スピーキングテストにおける対策は一朝一夕には到底出来ないと感じざるを得ません。
4.スピーキング力を鍛えるには
今はまだESAT-Jの実施は東京都内だけですが、いずれは全国でも実施されることが予想される中、学校の授業だけで果たしてスピーキング力を伸ばして、英語を抵抗なく話すことが出来るようになるでしょうか?
「自分の考えを整理して意見を述べる」ということを学んできていない親世代の私たちにとっては日本語でも難しいと感じるPartD「自分の意見を述べる」の問題。
教育改革により小学5年生からの英語の授業でも少しずつ取り入れられてきていますが、やはり普段から自分の考えを伝える練習をしていないと難しいと感じました。
では、スピーキング力を鍛えるにはどのような取り組みが出来るでしょうか?
小学生の英語学習については「小5の英語テスト!どんな問題が出る?まずは知ることから始めよう♪」の記事も参考にしていただければと思います。
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