突然ですが、あなたに質問です。

あなたはどれくらい英語が出来ますか?

この問いかけに、あなたはどんな回答をするでしょうか?

「英語は苦手」という方や「しばらく英語から離れていて忘れてしまった」ーという方もいるでしょう。

けれど、中には

・英検○級です!
・TOEIC○点です!
・TOEFL○点です!

など、これまでに受けてきた英語の試験結果を頭に思い描いた方もいたのではないでしょうか?

実際に大学や就職の際にも、英語のスキルをアピール(または評価)する基準としてこういった英検やTOEIC/ TOEFL等が利用されています。

けれど、グローバル社会となってきた昨今では、どうやら事情が変わってきているようなんです。

今回は、そんなグローバル社会を生きる子どもたちに伝えたいCEFR(セファール)や今求められるスピーキング力など、私が調べたことや感じたことをお伝えしたいと思います。

1. はじめに

・CEFR(セファール)とは

まず、CEFR(セファール)という言葉を耳にしたことはありますか?
(私は今回調べて初めて知りました!)

CEFR(セファール)について調べると色々出てきたのですが、大学入試センターの説明によると以下のような内容が出てきました。

欧州評議会(Council of Europe)が作成した、英語をはじめとする各言語の学習者の言語運用能力について、その言語を使って「何ができるか」という形で表したものであり、国際的に広く活用されています。

(独立行政法人 大学入試センターより抜粋)大学入試センター | CEFR(セファール)とは”

ちなみに、
CEFRとは「Common European Framework of Reference for Languages」の頭文字を取ったもので、日本語訳すると「ヨーロッパ言語共通参照枠」の略称だそうです。

またその他にもCEFR(セファール)について「外国語の習熟度や運用能力を測る国際的な指標」と説明されていました。(あくまで「指標」であり英検のような「試験」ではありません)

・この記事で伝えたいこと

今回、この記事ではこのCEFR(セファール)の由来や小難しい話はさておき、今なぜこのCEFR(セファール)について伝えたいと感じたのか

これから大学受験や就職活動を控える子どもたちに是非知っておいて欲しい

・CEFR(セファール)の内容
・日本のCEFR(セファール)目標
・CEFR(セファール)を知るメリット

また、今教育改革の渦中にいる小学校高学年~高校に通う子どもたちやそれを支えるあなたに知って欲しい

・「使える英語」教育の課題
・自分の考えや意見が言える「置き換え力」とは

について、

など、この記事がこれからの英語学習におけるゴール設定を考えるための判断材料の1つになることを目的としています。

2. CEFR(セファール)の内容

・CEFR(セファール)の評価基準

それではまず、CEFR(セファール)の内容をみていきましょう。
CEFR(セファール)は外国語の4技能(読む・書く・聞く・話す)及び習熟度をA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階で評価し、その言語を使って「具体的に何ができるか」という指標が示されています。

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠) | ブリティッシュ・カウンシル (britishcouncil.jp) 参照

また、平成30年3月に文部科学省が各資格や検定試験とCEFRとの対照表を発表していますので、こちらもご参照下さい。
各資格・検定試験とCEFRとの対照表 

 

簡単にまとめると

◆A1・A2 ―基礎段階の言語使用者

A1レベル:中学卒業・英検3級程度の英語力

A2レベル:高校卒業・英検準2級程度の英語力

◆B1・B2―自立した言語使用者

B1レベル:自分の考えを英語で表現できる・英検2級程度の英語力

B2レベル:海外留学や転職でも通用する・英検準1級程度の英語力

◆C1・C2-熟達した言語使用者

C1レベル:専門的な内容も理解・熟達している・英検1級程度の英語力

C2レベル:ほぼ完全に理解・ネイティブに相応する英語力

となっています。

 

・日本のCEFR(セファール)目標

では、現在の日本のCEFR(セファール)目標はどのレベルでしょうか?

文部科学省(以下「文科省」)が作成した令和3年度「英語教育実施状況調査」概要によると

CEFR A1レベル(英検3級)相当以上を達成している中学生CEFR A2レベル(英検準2級)相当以上を 取得している高校生の割合は、目標(50%)には達していないものの経年で着実に改善が進んでい る。(以下省略)
・中学生の英語力については、一昨年度比+3.0ポイント上昇している。高校生の英語力については、一 昨年度比+2.5ポイントで、特に、「CEFR A2レベル相当以上を取得している生徒」が+4.5ポイント となっている。

とあります。

つまり、文科省が掲げる目標は中学生(A1レベル)・高校生(A2レベル)の割合50%、ということがわかります。

2022年11月に東京都内の中学校で実施される英語のスピーキングテストについて書いた「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)ってどんなテスト?」という記事もご興味ある方はご覧になってみて下さいね。

ちなみに英語担当教師の英語力(中学校・高等学校)については

「CEFR B2レベル(英検準1級)以上を取得している英語担当教師の割合は、中学校、高等学 校ともに増加傾向にある。」

とあり、令和3年の中学校英語教師( CEFR B2レベル以上)の割合はで40.8%、高等学校英語教師( CEFR B2レベル以上)の割合は74.9%となっています。(令和3年度「英語教育実施状況調査」概要 中学校・高等学校英語担当教師の英語力p.13のグラフより)

平成25年の中学校英語教師( CEFR B2レベル以上)の割合は27.9%、高等学校英語教師( CEFR B2レベル以上)の割合は52.7%だったことを考えると、教える側に求められる英語力が高まっていることも伺えます。

つまり、これから英語教師を目指すのであれば CEFR B2レベル以上が今後当たり前のように求められるようになる、もしくは日本の英語教師より日本語も話せる外国人講師の採用が増えてくる可能性もあるのではないかと思いました。

今後も教育改革により「使える英語」教育が進み、これまでになかった取り組みや国際社会に通用するマインドも求められているようです。

3.CEFR(セファール)を知るメリット

ここでまでCEFR(セファール)の評価基準や日本における目標レベルなどをお伝えしてきました。

次にCEFR(セファール)について知ることでどういったメリットがあるのか、考えてみたいと思います。

次の3つのメリットをご覧ください。

①自分の英語力を国際指標で知ることが出来る。
②留学や海外企業への英語力のアピールになる。
③大学入試における英語4技能の評価基準になる。

①自分の英語力を国際指標で知ることが出来る。

まず1つ目に、自分の英語力を国際指標で知ることが出来ます。

冒頭の質問に戻りますが、

あなたはどれくらい英語が出来ますか?

と聞かれた時に、このCEFR(セファール)を知っていると客観的に今自分がどのレベルにいるのかを国際指標で知ることが出来ます。

英検やTOEIC、TOEFL などの資格試験は採点基準や測定技能などが異なるため、国際標準でどのくらいの英語力なのかがわかりにくいそうです。
けれどCEFR(セファール)なら英語4技能のレベルが客観的にわかるので、今後の学習計画を立てる際にもどのレベルを目指せばいいのかというゴール設定が明確になると思います。

②留学や海外企業への英語力のアピールになる

もしあなたやお子さんが留学や海外企業での就職を考えているのであれば、やはり自分のCEFRレベルを知っておくと良いそうです。

例えば日本でおそらく一番有名な英語検定試験である「実用英語技能検定」(以下「英検」)ですが、実は海外での知名度はあまり高くないそうです。
なので、もし留学や海外企業への就職を考えているのであれば、国際指標であるCEFRレベルで英語力のアピールをすることが大切になってきます。

また、これから英語の検定試験を受けようと考えているのであれば、CEFRに完全準拠したケンブリッジ英語検定」をおススメします♪

③大学入試における英語4技能の評価基準になる。

最後に、大学入試に関するお話です。

文科省が2020年に導入を進めていた「大学入試英語成績提供システム」という言葉を聞いたことがありますか?

文科省では大学入学者選抜における資格・検定試験の活用を支援するため、大学入試センター(以下「センター試験)に新たに「大学入試英語成績提供システム」(以下「成績提供システム」)を導入する方向で検討を進めていました。
「大学入試英語成績提供システム」の利用について参照

それにより大学入学予定者の外部資格や検定試験の情報を大学に提供し、大学入学者選抜の評価に活用されるというものです。
そしてこの評価基準においてCEFR(セファール)が使われるのです。

つまり、これまでのセンター試験では測れなかった「スピーキング」や「ライティング」を含む英語4技能を、センター試験の代わりに外部資格や検定試験(英検やTOEICなど)の結果を利用し、文科省が作成した各資格や検定試験とCEFRとの対照表を参考に加点やテストの免除をすることができるというものだそうです。

残念ながらこの「成績提供システム」の導入計画は経済面や居住地において公平性に欠けるとし見送られることとなりましたが、一部の私立大学ではこのCEFRレベルを出願条件に入れたり加点対象としているところもあるようです。

いずれにせよ今後5年・10年後の大学入試においては英語4技能の評価が求められるでしょう。
その時にCEFRのどのレベルを目指すのか?またどのレベルが求められているのか?
またそれを知っているのと知らないのとでは「ゴール設定」や学習方法が全く変わってくると思いませんか?

4.まとめ

いかがでしょうか。

今回は、CEFR(セファール)について調べた内容をお伝えしてきました。

 

少し記事が長くなってしまうため、次回の記事にて

・「使える英語」教育の課題
・自分の考えや意見が言える「置き換え力」とは

 

についてお伝えしていけたらと思います。

(次回記事の公開をお楽しみにお待ちいただけると嬉しいです♪)

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この記事のライター
Miku
家族:夫、小5娘、小3息子、年長息子、7ヶ月息子
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