世の中のママたちは大忙しですね。
仕事や家事に追われて余裕がないけれど、本当は子どもとゆっくり話がしたいし、色々やってあげたいこともある。だからついつい口をだしてしまうけど上手くいかない…。
皆さんはそんなお悩みありませんか?
「もっと急いで~時間がないよ!」が口癖だった私は、気が付かないうちに過干渉となっていました。今回はそんな小学校3年生の娘との会話が消滅しかけた苦い経験と、その過干渉対策についてご紹介します。
同じような口癖をついつい言ってしまうママさんたちにお読みいただけたら嬉しいです。
過干渉が一気に加速した小学校入学の壁
我が家は長女が生まれる前からフルタイムの共働き世帯です。
娘が幼稚園の時は、車で送迎していたので7時半ころ一緒に家を出ればよかったけれど、小学校に入ると「8時」と決まった時間に“いってらっしゃい”と見送ってから出勤しなければならず、想像以上に大変でした。(当時は長男が生まれた時期でもありました)
「もっと急いで~、時間がないよ」「なんで今それやるの?違うでしょ」
まくしたてるように次々と指示や確認をして、毎朝どっと疲れていました。
・ご飯食べたら歯磨きしてね
・ランドセル準備した?宿題入れた?時間割みた?
・顔拭いた?
・ハンカチ持った?連絡帳持った?忘れ物ない?
・もっと急いでくれる?
眠くて機嫌が悪いのかな。もしかして学校で嫌なことがあったのかな。
娘を見送ったあと「なんでもっと優しく言えなかったのか」と罪悪感でむなしくなり、朝になると“仕事をやめたい”とか“でも仕方ない”と諦めたり、理想とはかけ離れたママになっていました。
時間管理も段取りも下手な自分を棚に上げて、娘を動かそうといつも必死。娘を抑圧していることにも当然気が付いていませんでした。
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無意識だった過干渉、娘の言動・態度から気が付いたこと
ちょっと変だな…と思いはじめたのは、娘が小学校3年生になる頃です。
頑張り屋さんで、ある程度は自分のことも、おうちのお手伝いもできるようになり、忙しさは変わらないけれど娘も成長して上手くやれていると思っていたのに、何か変…。
その違和感は娘との会話でした。
普段の何気ない会話が続かず、決まった言葉しか返ってこなくなったからです。
・うーん。特に何もないかな。
・ママ、次何したらいいの?
・ママが決めて。
・えぇ?わかんない…
「自分で決めて良いんだよ、どうしたらいいと思う?どうしたい?」と聞いてもあいまいな反応。
そうかと思えば、「ママ!なんで言うの?やろうと思ってたのに。やる気なくすわ!!」
私の返答に激怒したりやる気を無くすこともたびたびありました。
実は私が良かれと思ってやってきたのは、○○したら?○○しないの?○○でしょ?といった指示・命令・確認だったのです。
毎日が私の指示するペースで回っており、娘が自分で考えて行動する機会を奪うことになっていました。
私は一体何をやってきたんだろう…
娘はとても素敵な子なのに、自分らしさを出せず意見の言えない娘になっている。
こんなはずじゃなかったのに、客観的に振り返ると“これは結構まずい状況”と気が付きました。
過干渉の会話を減らすための方法を「ほめ言葉」に
過干渉や過保護な態度が原因であることはわかっても、染みついた習慣から抜け出すのはそう簡単なことではなく、ぐっとこらえて子どもを見守ることが、頭ではわかっていてもそれができない。
私自身が過干渉・過保護な環境で育ったことも影響しているかもしれませんが、どうしても気になってしまい、不安になって声をかけてしまう。「○○は大丈夫?」と、聞かずにはいられないのです。
子育てに関する知識や情報はあっても、どうやったらこの気持ちを我慢できるのかがわからない。誰か教えて~ともがいていた時、答えは以外なところから見つかりました。
それは、同時期学んでいた子育て英会話アットホーム留学の「ほめ言葉」です。(アットホーム留学とは、親子の会話を深めながらおうち英語環境作りを学べるオンラインコミュニティです。実際に使った英語のほめ言葉フレーズは、こちらの記事でまとめています。)
「ほめ言葉」を伝えることで、過干渉にブレーキがかかる理由
・指示、命令、確認しないと決めたことを思い出せる時間がうまれた
・“英語だったらなんて言うんだっけ?”と一瞬考えると口を出したくなる気持ちが落ち着いた
・ほめ言葉そのものが否定を含まないので、無意識に否定しない会話ができた
感情的になると、うっかり口を出すことも多々ありましたが、不自然でも途中からほめ言葉を追加し、娘の言葉を受け取るようにしました。
<娘の変化>
・おきまりの「わかんない…」が減った
・笑顔が増えた
・好きなことを話してくれるようになった
・娘が黙り込む間が減った
ほめ言葉が良いのか、私の勢いが穏やかになったのが良かったのか、ぽつりぽつりと娘からの返答が返ってきたときは本当に嬉しくて、さらにほめ言葉を使いたくなり自然と続けることができたのです。
さいごに
「ねぇママ、ちょっと聞いてよ~」
忙しい日々は変わりませんが、くるくる表情を変えておしゃべりしている中1娘を見るたび、当時のことを思い出します。
ほめ言葉で改善するなら苦労はしない…と正直思っていたけれど、私の言葉や態度が変わると娘も変化することが体感でき、自分の過干渉気質を見直すきっかけになったことは大きな転機になりました。
過干渉や過保護が愛情ゆえの親の行動であることは今なら理解できるし、すべてを否定したいわけでもありません。でも、大人になっても自分で選択して行動することがものすごく苦手だった私自身と、当時の娘が重なってみえたので、あの時気づけて良かったと思います。
苦い経験を活かして、今は小1長男の子育て楽しんでいます。
もしこの記事を読んで私と同じような悩みを持つ方がいたら、以下を参考にしてみませんか?日本語でも英語でも、親子のコミュニケーションを深く学べるアットホーム留学なら、そのご家庭にあったスタイルで、自分らしい答えがきっと見つかりますよ。
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