お子さんを幼稚園や保育園へ送迎しているお父さん、お母さん。朝、時間の制約がある中でお子さんを送っていくこと、大変ではないですか?
私は好きではありませんでした。
毎朝、子どもを幼稚園に送ってから仕事へ向かうのですが、
間に合うかな?
もし間に合わなかったらどうしよう?
機嫌良く起きてほしいな
笑顔でバイバイしたいな
など、様々な不安の中でイライラドキドキしながら送っていく、という生活をしていました。
それが、あることをきっかけに「楽しくなる」までに変化した、今回はそんなお話です。
目次
1.我が家の状況
我が家は私、夫、4歳の息子リッキー(あだ名です)の3人家族です。私はパートタイムで働いているため、朝息子を幼稚園に送ってから職場に向かいます。この記事を書いている現在、幼稚園の年少さんなのですが、毎日が闘いです。具体的には…
- ・朝起きた瞬間「幼稚園には行かない」と言って泣く
- ・朝ごはんを食べるまでに時間がかかる、または食べること拒否
- ・服を着替えようとしない
- ・玄関にたどり着くまでに寄り道が多い(玄関手前の部屋で滑り台、リビングに戻っていく)
- ・靴下・靴を履こうとしない
- ・幼稚園の玄関で大泣き
- ・始業時間3分前に職場に到着(汗だく、息も絶え絶え)
こんな毎日です。私自身、朝息子が起きたと同時に「ふにゃー!」?という、行きたくない声を発するのを聞いた瞬間、「はぁ…今日もこれか…気持ちよく送っていきたいのに…ダメか…」とネガティブな気持ちになっていました。
また、子どもがどうしても行きたくない、部屋から絶対に出ない!とごねる日もありました。出発時間に近づいてくると焦ってきて、「行かないなら家で一人だよ!」と大きい声で脅し文句を言ってしまうこともありました。
2.我が家の変化のきっかけ
こんな悲惨な状況の我が家が、どう変わっていったのでしょうか。きっかけは一つのイベントへの申し込みでした。
①オンラインイベントへの申し込み
そんな毎日を送っていた頃、Facebookの投稿でアットホーム留学ティーチャーのくまさようこ先生が主催された、「親バカ・プレゼン(ト)大会 in English」というオンラインイベントに参加された方の記事を見つけました。
「親バカ・プレゼン(ト)大会 in English」とは、
ママが、子どもたちの好きなところ、素晴らしいところを、“あえて人前で”伝える、言葉のプレゼント!しかも英語で!(くまさようこ先生のブログより引用)
です。
私が読んだ投稿では、このプレゼンテーションをしたことで親子の関係が良くなった、ということが書いてありました。
多少眉唾物のように思いながらも、申し込みをしている私がそこにいました。
②プレゼンテーション準備
さて、「子どもの好きなところ、素晴らしいところを伝える」プレゼンテーションの準備をすることになりました。上述のような状況なので、この時期私と息子の間には何かギスギスした空気が流れていました。時に声を荒げる自分自身が嫌になったり、母親失格だなぁと感じていたり。正直に言って、「こんな状況でこどもを褒められるかな…」という気持ちがありました。
しかし、既にプレゼン大会には申し込んでしまっています。準備期間はどんどん減ってきます。くまさようこ先生からのプレゼン大会準備メールのアドバイスに従って、とにかく息子のいいところを書き出してみることにしました。
これが、私と息子の関係が変わっていくきっかけになったのです。
私の「親バカ・プレゼン(ト)大会」に向けたプレゼンテーション準備
- ・ノートに子どものいいところを書き出す
- ・どんどんどんどん書き出す
- ・そこから、子どもに伝えたい内容をピックアップする
子どもとの状況がどれだけ良くなくても、「素晴らしいところ」という観点で書き出すと、不思議といいところが出てきます。書いているうちに、これもいいところだ!これもそう!と、いいところが出てきて、最終的には44個の項目がノートに並びました。私が実際に書き出した「いいところ」からいくつかの項目を紹介します。
- ・「ママ、かわいい」と言ってくれる
- ・いつもニコニコしている
- ・毎日、いろいろ考えているのが伝わってくる(表情、言葉など)
- ・おうたをたくさん歌ってくれる⇒コンサートを開いてくれる
- ・かわいいことをたくさんしてくれる
- ・エビが好き
- ・ユーモアがある
- ・いつも追いかけてくれる
- ・足に抱きつきにきてくれる
- ・自分を持っている
- ・いろんなことに気づく
- ・いてくれるだけで幸せ
「素晴らしいところ」を見つけるなんて無理なのではないか、と感じていた私から、こんなに息子のいいところが出てくるとは!自分自身、非常に驚きました。
また、子どもの「大好きポイント」として書き出すため、実際はネガティブな内容もポジティブな言葉に変換されて出てきました。夜なかなか寝ない、昼寝もしない、など、子育てのいろいろなことで壁にぶち当たっていたのですが、そういったことから出たポイントは「うまくいかないときにいろいろ考えさせてくれる」ということでした。(一応ポジティブですね!)
③プレゼンテーションから気づいたこと
②で書き出したことをプレゼンテーションの形にする際、気づいたことがあります。それは、何かができるようになったという「子どもの能力」よりも、普段見せてくれる何気ない言葉やしぐさ・ここにいてくれるということが愛おしいということです。
また、具体的に言葉にしたことで、明確に意識できるようになったこともあります。
例えば、それまでもわが子はマイペースだなぁと思っていたのですが、それを書き出したあとは明確に言語化され、いろいろな状況で子どものマイペースさを認識できるようになりました。
「1.我が家の状況」で述べたように、外出時自ら「お外に行く!」と言ったにもかかわらず、玄関にたどり着くまでに時間がかかる。いつもなら「リッキーがお外に行くっていったんじゃん!」とイライラしていたところが、「うん、この人はこういう人だった。本当にマイペースだなぁ」と落ち着いて見られるようになりました。もちろん、時間の制約がある通勤前は同じ状況でも少しドキドキしますが、イライラは減りました。マイペースを見越した出発時間の設定ができるようになったからかもしれません。
このように、朝の送迎・子どもとの関係などに悩んでいた私ですが、こども本人のいいところや本質が見えてきたことで、この後の朝の送迎が大きく変わったのです。
3.我が家の変化
ここから私は朝の送迎を楽しいものにするために、様々な取り組みを始めました。我が家の3つのbefore→afterをお伝えします。
①焦りをなくす
私は焦ると不安が募り、イライラしたり悲しくなったりします。いろいろな著名人の方が「焦りからは何も生まれない」、「焦ったときこそ焦りをなくそう」など、焦ることの良くない点について語っているのを耳にしたことがあります。私も徹底して焦りをなくすことにしました。
そのために決めたことは次の2つです。
- ・朝「この時間に出れば必ず間に合う」ギリギリの時間を設定し、その時間になるまでは焦らない
- ・家から幼稚園、幼稚園から職場までの自転車での最短ルートを見つける
つまり、マイペースな息子を焦らせても逆効果。まずは自分自身が焦らなくなるような方法を考えました。
この2つを決めたことにより、無駄にドキドキすることがなくなったり、焦ってルートをコロコロと変え、余計に時間がかかってしまうことがなくなったりました。
②休みの日と同じように起こす
朝は基本的には私か夫が息子を起こしています。その起こし方も、これまでとは変わりました。
以前は、私が朝早く仕事に行く日は、朝から不安でドキドキ。機嫌よく起きてくれなかったらどうしよう…。タイミングを外してぐずったらどうしよう…。ぐずりすぎて大泣きになったらどうしよう…。起こすときから不安ばかりが先行していました。私が休みの日は、二人で布団でゴロゴロしてから起きるから、二人ともニコニコなのに…。
は!と、そこで気づきました。
そうか、仕事が休みの日と同じように起こせばいいんだ!
それからは、まず子どもを起こす時間までには自分自身の準備は完璧にしておくようにしました。その状態から、休みの日と同じように子どもの寝ているベッドにもぐりこみ、二人でゴロゴロしてから起こすようにしました。そうすると、なんだか布団の中で楽しいお話をしているうちに、機嫌よく起きるようになったのです。私も、この方法で子どもが機嫌悪く起きることがほぼなくなり、起こすときのストレスもなくなりました。
もちろん、子ども自身が自分から起きてくるようになることが一番良いことだと思います。このような方法でも続けているうちに、自分から「おふぁよー!」と言って起きてくる日が出てきました。
③送迎を楽しいものに変える
ここが私の一番の変化かもしれません。このためには脳科学を利用しました。(といっても、普通に書店で手に入る、脳の使い方などの本を読んで、脳科学ってこういうものか~と思っただけです。)
そこで読んだのは、
- ・無理やりにでも笑顔を作ると脳が騙されて、楽しいことをしていると感じる。プラス思考に変わっていく。
- ・人間の脳は、言葉よりも姿勢に騙されやすい。つまり、とにかく笑顔を作ると楽しくなる。
- ・脳は、五感からデータが入力されて0.5秒で過去の記憶データを検索して、昔の感情を思い出してしまう。ネガティブなことが思い出されてしまうなら、それよりも早く笑顔を作れば、ポジティブに変えられる。
というような内容です。
私はまさに、朝の送迎をイヤなものだと考えてしまっていました。子どもが「ふにゃー」と泣いて起きる、その声を聞いた瞬間に「今日もダメかも…」とネガティブなことを考えていました。
それを、「ふにゃー」を聞いた直後にとにかく口角を上げて笑顔を作るようにしました。すると不思議なことに、「よーし、今日はこの状態からどうやって楽しく幼稚園まで連れていってやろうか!」などと、前向きな気持ちになるようになったのです。そうなってからは、遅刻しそうという不安はなくなり、子どもと幼稚園へ向かう自転車の道のりが楽しくなりました。親である私の不安や焦りがなくなりと、不思議と子どもがぐずることも少なくなりました。
私は本の内容や人の話をすぐに「へぇ~!」と思うタイプの人間です。「何かあったらすぐに笑顔を作る」。これはとにかく自分で試してみたら、驚くほど効果がありました。私と同じように、子どもとの関係でネガティブな考えを持つことがある方は、騙されたと思ってすぐに笑顔を作ってみてください。
4.まとめ
子どもとの関係って本当に不思議だなと思います。大人が焦るほど、大人に余裕がなくなるほど、子どもはぐずります。大人が不安に思っていることがあると、子どもにもその不安が伝わっています。大人がデーン!と構えていると、子どもはのびのびと自分らしく育っていく。
私が息子との関係を見直すきっかけになったのは、上述のアットホーム留学ティーチャーくまさようこ先生の「親バカ・プレゼン(ト)大会」です。「アットホーム留学」と聞くと、親子留学斡旋会社かな?と思われる方もいらっしゃると思います。私の考える「アットホーム留学」の真骨頂は「親子の会話」です。もっと知りたいと感じた方は、下記の「おうち英語環境のつくり方」の小冊子をご覧いただけるとうれしいです。
Comments
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すごい!!
何が凄いかって、
自分がご機嫌でいられる方法に気づいて、うまく自分の中に取り込んで、子供とご機嫌に過ごせるようになるまでの過程と、それを記録しているところです。
言葉と表情と記憶はつながっているので、ポジティブ言葉+笑顔=最高 ですね^^
リッキーの心の引き出しは、キラキラした思い出でいっぱいになること間違いなし!
たかしま かほりさん コメントくださいましてありがとうございます!すごいというコメント、とてもうれしいですし、分析してくださったことで、自分自身でも理解が深まりました。
「自分がご機嫌でいられる方法」と言語化されると、確かにそうだなと感じます。
話はズレるかもしれませんが、「ママだから我慢する」というのはしたくなくて、「もうママ眠い」など、なるべく言葉にしています。
[…] 朝の子どもの送迎が苦痛から楽しみに変わったきっかけとは?https://mama-sh.com/kodomonosougei/ […]