子供の英語学習でこんなことに悩んだことはありませんか?
・読ませると嫌がる
・CDをかけると嫌がる
・書かせると嫌がる
自分が取り入れてきた英語学習では、子供に響かない。どうしたらいいんだろう・・と悩んでいた時に、私が親子英会話を学んでいるアットホーム留学で「VAK」を見てみたら良いとアドバイスをもらい、すごくわかりやすく説明してもらえたので、すぐに試してみました。
結論から言うと、我が家はこのVAKを知ったことで悩んで立ち止まっていたところから大きく前進したんです。
VAKとネットで調べると、コーチングや心理学に関する記事、英語学習についての記事などに出てきますが、文献が難しすぎてわかりづらいものが多いので、今日は、私が取り組んでみたことをベースに、VAKタイプを有効に活用することで、子供達との英語学習がより効果が出る理由と方法をご紹介します。
目次
VAKタイプとは?
簡単に説明すると、VAKタイプとは、視覚・聴覚・体感覚・臭覚・味覚という五感を3つに分類したものです。
どの感覚が優位に働くかによってその人のタイプが決まります。
- Visual:視覚タイプ→視覚優位の人は、視覚情報からの吸収(=学習)効果が高い人
- Auditory:聴覚タイプ→聴覚優位の人は、聴覚情報からの吸収(=学習)効果が高い人
- Kinesthetic:体感覚(臭覚・味覚を含む)タイプ→体感覚優位の人は、運動感覚情報からの吸収(=学習)効果が高い人
この3つのタイプの違いによって、なにかを学習する上での「吸収しやすい方法」が異なります。
(1)視覚優位の人(V/Visual)
視覚(眼)から得た情報を優先しやすい人で、視覚情報からの学習効果が高いタイプです。
モノを記憶するときは、絵にして覚え、表現は視覚的表現をする。
ノートがすごく綺麗にまとまってるような人です。
また、言葉だけで説明されても理解がしにくく、図などで示してもらえると、すんなり頭に入ってくるタイプも含みます。
視覚情報からの学習効果が高いので、視覚に訴える教材や、視覚をからめた覚え方、図や表など視覚的に理解をサポートするものがあると効果的です。
具体的には、
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ノートを自分の見やすいようにまとめ、それを見返す
-
単語帳を繰り返し見る
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Reading中心の学習
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Listeningは映像のあるもの(映像、ドラマ)を使用する →映像を頭に焼き付けて覚える
(2)聴覚優位の人(A/Auditory)
聴覚(耳)から得た情報を優先しやすい人で、聴覚情報からの学習効果が高いタイプです。
言葉で伝えられたことを容易にでき、聞いて学習することが得意です。
ノートを取ることを頑張る視覚優位の人と異なり、授業中は先生の目を見て話を聴くような人です。
リスニングによる学習が得意と言えます。
具体的には、
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声に出して覚えたり、CD・DVD・音声動画をサポート教材として使用する
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単語帳は音声教材セットのものを使用する
-
人と話しながら学習をしていく
(3)身体感覚優位の人(K/Kinesthetic)
運動感覚情報からの学習効果が高いタイプで、触覚(手など)から得た情報を優先しやすい人です。
何かをしたり、体を動かすことでものを覚えやすい。
なにかを覚えるときは、説明を聞くのは半分くらいにして、とにかく「やって」覚えていくタイプ。
「身体に覚えさせる」という感じの人です。
経験から学習することを好む傾向にあり、手を動かして、文字等を書いて覚えるのが得意と言えます。
実際に動きながら、体験しながらの学習が効果的です。
具体的には、
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単語をひたすら書く
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ドラマなど動きのあるもので学習する
-
ドラマなどのセリフを身振りも真似て練習する
なぜ、自分と子供のタイプを知る方がいいのか?
自分と子供が同じタイプであれば、そんなに問題ではありません。しかし、違うタイプだった場合はどうでしょう?
せっせと子供達と学習したものの、子供達はその時は楽しくても、あまり記憶に残らなかったとしたら…
自分にとってやりやすい方法を良かれと思ってアドバイスしたもの、子供達には楽しくなかったり、効果が低かったとしたら…
親子で楽しく学習した時間がもったいないではないでしょうか?
また、子供が2人、3人といた場合…
一人だけには効果が高くても、他の子には効果が低かったり、興味を持ってもらえなかった…
というようなことが起こるかもしれません。
親子で楽しみながら英語を取り入れた学習をするなら、それぞれがより効果が高まる学習方法で英語を学習するほうが楽しく、効率的です。
好きこそものの上手なれ!
好きな事や興味のあることは、何時間でも没頭できたり、わざわざ、時間を作るようにします。
それを、優位タイプと合わせて学習すると、飽きることなく続けられるのではないでしょうか?
日本語のことわざに、<好きこそものの上手なれ> とあるように、興味を持つことで、その物事を好きになり、そして上達していきます。
子供達の興味や好きな事を知り、その事柄を使って、優位タイプの方法を取り入れながら学習することで、楽しく効率よく続けられると思います。
我が家の失敗と効果があった体験談
ここから、我が家の事例をお伝えします。
今回テストをしてみて、親の私は視覚優位の<Vタイプ>。
過去の経験からも、覚えておかないといけないと思ったときはよくメモを取っていたり、子供に説明する時も、図など書いて説明することをよくします。
しかし、息子は 小学4年生なので、あいまいな部分もありますが、体感覚優位の<Kタイプ>と 診断。
視覚からの情報が全く入ってないわけではありませんが、体感覚の部分が突出していました。
そこで、壁に貼ってある自作のフォニックスカードやフレーズについて聞いてみると、「見ないわけではないけれど、それだけでは覚えれたとは思わない」、「動きをしながら、フォニックスを聞いた方がわかりやすかった」との返事が返ってきました。
見るにも楽しく、カラーでイラスト入りの自作カード。
何か月も貼っていたものの、子供にはあまり効果がないということがわかったのです。
それとは逆に、一か月ほど前から英語の歌を歌いながら、ツイスト運動をしているのですが、運動しながら英語で歌っていると、一週間ほどで曜日、月、顔のパーツなどの英単語を覚えることができたのです。
子供にとっては、文字や絵だけで見るより、身体を動かしながら声を出したり、ジェスチャ―つきで英語の発音をするほうが、より早く単語を吸収することが出来たのです。
興味とタイプをまぜた我が家の英語学習スタイル例3選
元々体験したことなど、行動が共にある事は記憶に残りやすいもの。
特に、小さい子供は普段から、机上で学習するのではなく、身体を使って日々の事を習得しています。
我が家には、体感覚タイプの小4男子と園児がいるので、行動など、身体を使った方法に英語を取り入れていくことにしています。
(1)日常の決めた時間帯に英語で話す
日常の行動に、英語表現を入れると、動きと表現が共にあるので、何度も話すうちに、子ども達も何を言われているのか理解することができます。
視覚優位の私のためには、文章を調べるときに、ノートに書き写したり、覚えるまでは使う場所にはって、見ながら子ども達に話しかけています。
例えば、1日の中で意識して使う時間帯を、決めておく。
朝の準備までの時間、寝る前の時間、ご飯を食べている時間、一緒に料理をする時間…などです。
行動と共に、英語で話しかけられているうちに、何を言われているかが理解できてきます。
わざわざ、繰り返して言わせなくても、ある時不意にそのフレーズを話したりするので、その時におおいに褒めてあげて下さい。
(2)ツイスト運動をしながら、英語の歌をうたう
上記でもお伝えしましたが、毎日寝る前に子ども達とツイスト運動をしています。
その時に普通に1、2とカウントするのではなく、英語の歌を歌いながら、運動をしています。
1分ずつで動きを変え、5パターンをするだけなので、毎日が5分程度です。
この歌の歌詞をかえることで、たくさんの英単語を知ることができます。
その時に、歌詞カードを書くので、視覚からの方が覚えやすい私にとっても記憶に残りやすくなります。
(3)遊びの中に英語を取り入れる
日々の遊びをしている時に英語で話しかけます。
宝探し、カードゲームの時に英語で褒めたり、英語で質問をしたりします。
例えば、宝探しではヒントのカードを作成し、ヒントカードを英文にします。
この遊びでは、onやin、underなど前置詞が学べます。
宝ものを探す動作があるので、onのイメージを体感しながら探しています。
視覚的に優位な私は、イメージの図を子供と一緒に見ます。
子供は体感覚優位とはいえ、一般的な書きながら単語を覚える方法をしても、英語に対する勉強という概念だけが植え付けられては逆効果なので、身体を動かしたり、体験するという体感覚と一緒に英語を学んでいます。
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我が家の学習スタイルをつくりましょう
子供のためにと一生懸命リサーチし、取り組んでいることが、実は効果が薄かったでは、とてももったいない!!
しかし、VAKのタイプのみに特化した学習方法だけでは、子供の興味が薄れたり、押しつけになり、英語に対する嫌悪が出るかもしれません。
また、一つのタイプが突出せず、どれも同じぐらいの人もいます。
VAKだけにこだわらず、一つの学習方法として取り入れてみてはいかがでしょうか?
親子の優位学習方法に、子供の興味ある物事を取り入れながら、我が家の学習スタイルを親子で一緒に築いてみて下さい。
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