小学生ママにとって、「宿題」をいかに終わらせるかは超重要任務。特に共働き家庭だと、学童で宿題を済ませるのか?おうちでママと一緒にするのか?どのタイミングで?と悩みはつきません。

刻々と時間は過ぎるのになかなか手を付けない子ども・・・。口うるさくしてはいけないと思いつつ、ついつい「宿題やったの?」「早く終わらせなさい!」と言ってしまうその気持ち。本当によくわかります。

いろいろある「宿題」の中でも「日記」。苦戦してませんか?我が家でも、「何を書いたらいいか分からない」「書くことがない」「書きたくない(泣)」と、文句を言いながら書いていたのが、今では「わたし日記得意!」といえるまでに大成長!

一歩間違えれば、親子トラブルの元にもなりかねない「日記」の宿題。でも、ちょっとしたコツをつかめば、やらされ感たっぷりの宿題から、親子の楽しい時間に変えられます。

今日は、そんな我が家の「日記×親子英会話術」をご紹介します。

1.小学生の「日記」あるある

1年生は、ひとまず文字を書くだけで Bravo!  最初はひらがなだらけだったのが、カタカナや漢字も使ってと、「文字を書く」という点では少しずつレベルアップ。でも、なにか物足りない。そして、とにもかくにも、書いている本人がとってもつまらなそう…。

そのうち「めんどくさい」「書くことがない」と渋るように。このままでいいのかな?と不安に思っていたある日のこと。お出かけした帰り道におしゃべりしながら、スマホにメモを残してみたところ、これが大ヒット!

おしゃべりしながらだと、書きたいことがどんどん出てくる!

おしゃべりのメモを残しておけば、家に帰ってからはメモを頼りに文章を書けばいいだけ。書くことが決まっているので、日記に取り組むハードルがぐんと下がって、スムーズにとりかかれるようになりました。

今では、そこに親子英会話も取り入れて、さらに話題を広く、深く、膨らませられるようになりました。

 

2.日記を書く前に、親子英会話でイメージを膨らまそう

先ほどの日記の宿題、今ならこんな風に書いていきます。

私「日記、なに書こうか?」
娘「動物園に行ったことがいい!」
私「Good idea ! You like animals. だもんねぇ。一番覚えているのは何かな?What do you remember the most?」
娘「うーんと、ライオン。」
私「そうなんだ。なんでかな? Why?」
娘「だって、最初に見たもん。」
私「Oh! ライオン、最初に見たんだね。You found the lion first. そうなんだ。どう思った? How did you feel?」
娘「ちょっとこわかったー。」
私「そうだよねー。You were scared. ライオンだもんね。ガオーって言ってた?」
娘「ううん。寝てた。」
私「あはは。寝てたんだ!How did he sleep?」
娘「あのねー、ゴロンって横になって寝てたの。ねこみたいだった(笑)。」

 

「がおー」のような擬音語・擬態語を使う。カギかっこを使って考えや会話を入れる。「○○みたい」という比喩を使う。

こういう文章を書く上でのテクニックもありますが、ベースにあるのは親子の楽しい会話。会話を通じて子どもの考えを引き出せば、生き生きとした内容になるんです。

何よりも、子どもが考えていることが分かっておもしろい!

ノートや原稿用紙を目の前にすると思いつかなくても、ママとのおしゃべりだったら、「あのね、あのね!」と話したいことがいっぱい見つかるはず。

そのおしゃべりを文章にすれば、あっという間に日記の完成!です。

苦手を克服

 

3.日記に親子英会話を取り入れる3つの魅力

実は、ここに親子英会話を加えれば、さらにたくさんの魅力が生まれてきます。

①子どもの自己肯定感が上がる

ほんの少しでも「書けた」「話せた」ら、思いっきりほめる。英語にはWonderful! Excellent! Brilliant! など、一言でOKな誉め言葉がたくさん。英語の誉め言葉を使えば、子どもの自己肯定感もグーンとアップします。

おかしな表現があっても、ぐっと我慢。それでもやっぱり、漢字は覚えてほしい(笑)。そんな時は、書き始める前に「『楽しい』ってどんな漢字だ?Can you write it ?」と、ここもおしゃべりのネタにしちゃいましょう。

②子どもの考えを引き出せる

5W1Hとは、“What Why When Where Who How”。この5W1Hを会話の中で使っていけば、子どもが五感で感じたことをそのまま引き出せます。
「楽しかった?」と聞くと、「うん、楽しかった」で会話はおしまい。でも、「何が楽しかった?どう思った?」と聞けば、その子自身が感じたことが聞けるはず。

ひょっとしたら、ママが思っていたのとは全く違う答えが返ってきたり、あちこち脱線してしまったりするかもしれません。そんなときも子どもの考えを否定せず、「おもしろいね。How interesting!」とおもしろがっちゃいましょう。

親子英会話と5W1H

③ 自分の言いたいことを伝えられるようになる

宿題の日記は、先生やお友達に自分の感じたことを伝えるもの。これって、プレゼンテーションのひとつだと思うんです。

日記を通じて自分の考えを伝えるおもしろさを知り、それを少しでも英語にできれば、自分の言いたいことを英語にするという、大切なマインドが身につきます。

いくら英単語や構文を知っていても、伝えたいことがなければ相手とコミュニケーションは取れません。日々、自分の意見を英語にする体験を積むことが、将来英語でコミュニケーションをとるときに大事な基礎になります。

 

4.まとめ

小学1年生の長女と楽しく日記の宿題を書く方法をご紹介しました。ここで、ポイントをまとめておきたいと思います。

1.楽しい親子(英)会話をベースに、日記に書く内容を考える。
2.親子(英)会話をベースに日記を書くと得られる3つのこと
①子どもの自己肯定感が上がる
②子どもの考えを引き出せる
③自分の言いたいことを伝えられるようになる

 

こんな風に親子英会話を取り入れながら日記を書いてみると、前後で大きな変化がありました。

『親子英会話を取り入れる前の日記』

「かぞくで、どうぶつえんにいきました。さいしょに、ライオンをみました。キリンもみました。そして、ゾウもみました。とてもたのしかったです。またいきたいです。」

 

『親子英会話を取り入れた後の日記』

「わたしは、どうぶつえんにいきました。さいしょに、らいおんをみました。ライオンをみたときは、ちょっとこわかったです。「がおーってなくかな。」とおもったからです。でも、ライオンはねていました。ねこみたいに、ゴロンとよこになっていました。つぎにいったときは、おきているライオンをみてみたいです。」

 

文章の長さも表現力も、かなりの変化です。何より、娘が楽しそうに日記の宿題に取り組めるようになったのがうれしいです。

小学生の子どもをお持ちのママで、「日記の宿題がつまらなそう」「日記の内容が物足りない」と感じたら、ぜひ親子英会話を取り入れた方法を試してみてください。

 

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Comments

  1. 素晴らしいですね!「日記」という宿題を親子の英語とプレゼンテーションまで、2倍にも3倍にも膨らませていて本当に楽しそう♪ 8月に入ったら夏休み。「日記」はマストの宿題ですので、ぜひ我が家でも取り入れてみたいと思います!

    • ありがとうございます!日記の宿題って、ほんとマストですよね。毎週のようにあるので、何とかして、楽しく&スムーズに書けないかなと思ってたどり着いた方法です。高学年になった今、日記はサクサク一人で書いてしまうようになりました。
      夏休みの宿題として、ぜひお試しください。

  2. おしゃべりしたことをスマホにメモしておく!いいアイデアですね(^^)
    おしゃべりの内容も子どもがなんでそう思ったのかをきいていくと、会話がはずみますね!

    • ありがとうございます!
      スマホだとお出かけ中にもメモが取れるので、うちに帰ってからスムーズに日記を仕上げられるのでおススメです。
      最初のハードルをぐっと低くして、親子で楽しんでるうちに、子どもがどんどんできるようになるっていうのは、英語も同じですね。

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この記事のライター
Junko
家族:小5の長女、小1の長男、夫の4人家族
20年以上教育にかかわり、アットホーム留学に出会ったことで、「親子の会話」の大切さを改めて感じています。 毎日親子で英会話をゆる~く続けていたら、長女は英語本が読めるようになり、長男からは英語が飛び出すように。次にどんな変化がみられるか、楽しみで仕方ありません。
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