あと数か月で、小学校の入学式です。

ランドセルを背負う姿がたくましく見えて、わが子の成長が感じられるときですね。その反面、毎日支度をしてちゃんと登校できるかな?たくさんのお友達と仲良くできるかな?など心配もつきません

特に気になるのが、学習面。

うちの長男は文字への興味が薄く、自分から文字を読み書きすることはなかなかありませんでした。お姉ちゃんは、絵本の読み聞かせをするうちにひらがなを覚え、お友達とのお手紙交換がしたいばかりに一生懸命字を書く練習をしていたのですが、長男にそんな気配は全くありません。

周りのお友達は、どんどんできるようになっているのに。小学校入学までに間に合うのかな?そんな不安を感じていたあるとき、誰にいわれるでもなく、長男が一生懸命文字を書き写している姿を目にしました!しかも、書き写していたのは、私にとっては思いもよらない本だったのです。

そして、この出来事をきっかけに、子供の学びを支えるための大切な3つのことに気付くことができました。

今日はその時の様子を振り返りながら、長男がひらがなを習得した意外な方法やわたしが気付いた大切なことをご紹介します。

1.5歳男子がひらがなを書くようになるまで

「子供の興味・関心に寄り添おう」

そう思って、長男が好きな動物や虫の名前を書いてみようかとか、恐竜カルタをしてみようと誘ってみたりしていました。けれど、なかなか乗り気にはなってくれません。熱中するというほどではなく、すぐに飽きてしまうのです。

ひらがなは全く読めていないわけではないですが、「き」と「さ」を間違えたり、読み方を覚えていない文字もある様子。書く方も、自分の名前は書けますが、ワークブックのなぞり書きは「つまんなーい」とすぐにやめてしまいます。

小学校入学までにもう少し、せめてひらがなは読めるようになってほし、でもどうやって?と思いあぐねていました。

2.5歳男子が自らひらがなを書いた時の様子

そんなある日のことです。長男が自分から一生懸命何やら書き写している姿を発見!

書き写していたのは、子供たちに大人気のキャラクターが登場する本でした。長男は探偵が主人公のこのシリーズが大好きで、寝る前の読み聞かせでもよくこの本を持ってきます。テレビでやってるアニメも欠かさず見ています。

とはいえ、ひらがなの読み書きを練習中の子が読むには難しい本です。文字も小さめで、ひらがな・カタカナに加え、ところどころ漢字も出てきます。それなのに、長男は夢中になってこの本を書き写していたんです。

最初に書き写したセリフは、「へたこいちまったぜ」

なんでこのセリフ?赤鉛筆で?それも、ノートじゃなくて、使い古しの手帳なの!とツッコミどころ満載。でも、読んでいるのは長男が大好きな本であることは間違いありません。

 

ひらがなを学ぶ男の子

 

時々、「この字なんて読むの?」と確認しながらも、どんどん書き写していきます。ひらがなはもちろん、カタカナも。中には「回収」なんていう漢字もありましたが、見よう見まねで書いていました。

もちろん、間違えている文字もありますし、書き順はかなり適当です。でも、ここまで真剣に集中して文字を書く長男を見るのは、初めてのことでした。

わたしは、間違いの指摘はせずに、“Wonderful!” “Great!” と時々英語の誉め言葉をかけながら見守ることにしました。

結構な時間集中し、2ページほど書き写したところで、「今日はもうこれぐらいにする~」とおしまいに。自分の好きなことに集中したせいか、長男はとても満足気でした。

そう、長男にとってベストなひらがなの学び方は、この大好きな本を書き写すことだったのです。

「自分で読むのなら好きな本」とは思っていましたが、それは、ひらがなばかりで読みやすい本だろうと勝手に決めつけていました。実際には、簡単で読みやすい本ではなく、純粋に好きで読みたい本がよかったのです。カタカナや漢字があるとか、字が小さくて読みにくいとかは、関係なかったようです。

この方法、長男はとても気に入ったらしく、私が言わなくても勝手に本と鉛筆を取り出して、何度も書いていました。しかも、「ひらがな」に自信がついたのか、興味を示さなかったカルタの読み手をしてみたり、自分から文字を書いて見せてくれたりするようになりました。これでなんとか、小学校入学までにひらがなは読めるようになる」という目標はクリアできそうです。

3.5歳男子がひらがなを学ぶ中で気づいた大切なこと

「長男の興味に寄り添おう」と思ってはいたものの、長男が好きかどうかよりも、簡単かどうかという、わたしの勝手な基準で判断していたんだ。だからうまくいかなかったんだ。という、大切なことに気が付きました。

しかも、「勉強するならワークブックで」という固定観念もありました。ワークブックは、それを決められたとおりに書くことが目的ではなくて、ひらがなを覚え、読んだり書いたりができるための手段でしかありません。結果的に、読んだり書いたりできるようになるのであれば、そのための手段である学び方はもっと自由でいいのだと気が付きました。

もう一つ気づいたことがあります。それは、簡単なことよりもちょっと難しいことに挑戦したいという子供の気持ちです。

長男は数字は好きなはずなのに、同じ数字を何度も書くような単純なワークブックはやっぱりやりたがりません。でも、ルールに従って数字を入れていく「数字パズル」は大好き!大人でも「ん?」となるぐらい難しいものでも、一生懸命粘り強く取り組んでいました。

もちろん、学校での勉強も大切です。長男が文字をしっかり覚えて書けるようになるには、学校の宿題やドリルの反復練習も必要でしょう。でも、それだけでは「子供が自分から進んで学ぶようになる」のは難しい気がしています。

4.まとめ

長男が文字を学ぶ姿を見て、今回、子供が新しいことを学ぶときに大切にしたい3つのことに気づきました。

1.子供がその時、したいと思っていることを大切にする。

2.形にとらわれず、子供の好きなことに学びを加える。

3.子供は単純なことはつまらない。少し難しいぐらいが挑戦しがいがあってちょうどいい。

これからも、子供が興味をもつことを大切に、親も一緒になって学んでいきたいと思っています。

この「子供の興味・関心を大切に、子供に寄り添う」親子関係。アットホーム留学では、これをとても大切にしています。アットホーム留学のメンバーは、いつも子供に寄り添って、子供が楽しめる学び方を実践しています。

小冊子「おうち英語環境のつくり方」では、子供に寄り添った学びに必要な最初の一歩が紹介されています。ぜひ手に取って、子供に寄り添った楽しい学びを始めてください。

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Comments

  1. わぁ、うちと問題が近い^^と、興味深く読みました。
    同じく今年小学校入学ですが、ひらがなの練習(自分の名前)はつい最近始めたばかりです。(まだほとんど読めません)

    本日いきなり国語のノート(祖母からもらった)にひらがなをたくさん書き始めて(最初のページに書いてあるコラムを書き写したようです)、何と書いてあるかはわかっていなくても、書くことが「楽しい」と言っていました。

    たとえヤキモキしても、「強制しない」と親が意識することは大切なんだな、と実感しますね^^

    • コメント、ありがとうございます。
      本当に似ていますね!
      初めてみたコラムを書き写すなんて、すごい!しかもそれが「楽しい」だなんて素敵です。
      ここからきっとどんどん吸収していきますね。
      わたしも「強制しない」を意識して、子どものタイミングを逃さないようにしたいと思います^^

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この記事のライター
Junko
家族:小5の長女、小1の長男、夫の4人家族
20年以上教育にかかわり、アットホーム留学に出会ったことで、「親子の会話」の大切さを改めて感じています。 毎日親子で英会話をゆる~く続けていたら、長女は英語本が読めるようになり、長男からは英語が飛び出すように。次にどんな変化がみられるか、楽しみで仕方ありません。
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